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【中日】井上新監督が主砲3本柱構想「3本あった方が崩れない家に」中田翔ら既存戦力底上げ期待


中日ドラゴンズの新監督に就任した井上一樹氏が、チームの得点力を強化するために「主砲3本柱構想」を発表しました。彼は、これまで得点力不足に悩んでいたチームを再建する目標を掲げており、少なくとも15本塁打を打つ選手を3人用意し、打撃陣を安定させる意向です。元巨人の中田は昨季腰痛で不調でしたが、今季は減量し復活を目指します。新加入の助っ人選手ジェイソン・ボスラーにも期待が寄せられており、彼は昨季3Aで31本塁打を記録しました。松中1軍打撃コーチもチームに加わり、春季キャンプで打線の強化に取り組む計画です。井上監督は、2024年シーズンに向けての意欲を示しています。

中日井上一樹監督(2024年11月撮影)

中日井上一樹新監督(53)が新年に主砲3本柱構想を明かした。

新指揮官は、得点力不足に悩まされ、3年連続最下位からの浮上を託されチームのタクトを振る。チーム本塁打最多は2年連続20本以上をマークした細川の23本塁打。だが、巨人から移籍した中田は腰痛などで4本塁打に終わり、助っ人ディカーソンも3本塁打。補強は不発で、2桁アーチは細川1人で終わった。

「4番は僕の中でまだ決まっていない。4番は打の柱が座るポジションだけど、柱が1本ではダメ。2、3本ガチっとあった方が崩れない家になる。太い軸ができないなら、中間の柱を3本立てればいい。でっかいのが1本ボーンというのが欲しいけど、30本打つ打者がいないなら、15本、2人おればいい」。

細川以外にも候補はいる。12月に獲得を決めた新助っ人ジェイソン・ボスラー内野手(31=マリナーズ)は未知数だが、昨季3Aで31本塁打の大砲候補。15キロ以上の減量で復活を目指す中田や、和製大砲候補の石川昂、福永らの既存戦力の底上げに期待を寄せた。

首脳陣には自ら招いた平成唯一の3冠王・松中1軍打撃コーチが加入。同コーチは「荒々しい打撃」をテーマに掲げ、沖縄春季キャンプでは打線底上げに力を注ぐ。指揮官は「2月1日のキャンプから(主軸候補を)見極めさせてもらいたい」と不敵な笑み。倒れない3本の柱が、新強竜打線の顔になる。【伊東大介】

◆井上一樹(いのうえ・かずき)1971年(昭46)7月25日生まれ、鹿児島県出身。鹿児島商から89年ドラフト2位で、投手として中日入り。91、92年に計9試合登板し0勝1敗、防御率6・75。その後外野手に転向し、中距離打者として活躍した。現役時代は184センチ、93キロ。左投げ左打ち。09年に引退後は10~13年中日、20~22年阪神でコーチ。24年は中日に復帰し2軍監督を務めた。

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