巨人杉内俊哉投手チーフコーチが西舘勇陽投手に「10勝指令」を出した。
来季2年目を迎えるドラフト1位右腕に「2ケタ以上は勝てるポテンシャルを持っている。威力のある155キロの直球があり、変化球も悪いわけじゃない。2ケタを勝ってくれるなら、それは大きい」。先発ローテの一角として飛躍を期待した。
ポテンシャルを結果に結び付けるべく、超ストライク先行型のスタイルを求める。杉内コーチは「3球で2ストライク1ボールでなく、2球で2ストライクにする気持ち」と強調。今季イースタン・リーグでは先発9試合で奪三振率12・42をマークし、大きな可能性を示した逸材。奪三振能力が高いだけに、まず追い込むことが大事とする。「150キロを超える球速のまま、コントロールをよくする努力をしてほしい。しっかりゾーン内に投げられたら打者は嫌。逆にカウントが苦しくなれば、直球やカットボールに絞って振られる」と続けた。
先発陣は今季15勝でオリオールズと契約した菅野の穴を埋める必要がある。戸郷、山崎伊の両右腕に加え、グリフィン、井上、赤星、横川、伊藤、平内、新加入の田中将らと先発枠を争う立場。競争の中で台頭する力が連覇につながる。【上田悠太】