グロップは、BPO事業で培ってきた「現場力」と、近年高度化が進む「生成AI」を掛け合わせた新たなサービス「GENBA AI」の提供を開始しました。同サービスは、企業が生産性を高めるうえで大きな可能性を秘めた生成AIを、実際の現場で効率的に活用するための支援を行います。導入方法がわからない企業や、生成AIを活用できる人材の育成に課題を抱える企業などに向けて、E-Learningや研修・勉強会、コンサルティング・システム開発まで多角的なサポートを提供する点が特徴です。
グロップは、複数の企業の業務を代行して効率化を支援するBPO事業を通じ、さまざまな業界の「現場」に精通しています。その知見をベースに、生成AIを単なる技術導入にとどまらず、現場の実務や課題を見据えて適切に運用する方法をコンサルティングするのが「GENBA AI」の大きな強みです。導入のステップは大きく三つに分かれており、まずE-Learningで生成AIの基礎知識やプロンプトエンジニアリングの初歩を学び、次に現場で使える具体的な手法を研修や勉強会で習得し、最後に新規事業の開発や業務フローの改善といった上級レベルの活用をコンサルティングや開発を通じてサポートします。
料金形態については、サービス内容に応じて設定されており、厚生労働省の人材開発支援助成金を活用することで、最大75%(中小企業の場合)の費用還付を受けることが可能です。生成AIの導入は、業務効率化や新ビジネス創出のきっかけとなる一方で、その技術的なハードルや現場への定着といった課題も多く指摘されています。「GENBA AI」は、企業がこうした課題をスムーズに克服し、具体的な成果を上げるための「一気通貫」支援を提供するサービスとして期待が高まっています。
レポート/DXマガジン編集部折川