日本ハムが“幻の本塁打”撲滅へ、エスコンフィールドに「ホームランセンサー」の導入を本格検討することが29日、分かった。球場ルールでは、外野フェンス上部の青ラインを打球が越えたら本塁打。その上にある柵に当たってグラウンドに跳ね返っても本塁打だが、6月2日DeNA戦では悲劇が起きていた。
デーゲームの3回に水谷の打球は中堅フェンス上部の青ラインを越えて柵に当たった。本来は本塁打だが、跳ね返ってグラウンドへ戻るとフェンス直撃と判定され、二塁打となった。それでもチームは抗議できなかった。理由は、中堅後方にそびえるガラスウオールから注ぐ日光がまぶしく、誰もが落下点を直視できなかったからだ。当時、小村球団社長も「何か策を考える」と頭を悩ませていた。
そこで新庄監督が提案していたプランを本格検討することになった。指揮官が披露したアイデアは「(柵に打球が)接触したらピピピって光るとかね」。まぶしくても一目瞭然な悲劇回避システム導入へ、球団幹部も「そのうち、そうなるかもしれない」と前向きだ。毎年進化が止まらないエスコンフィールドが来季、またバージョンアップするかもしれない。