“社長MVP賞”創設!? 日本ハムは27日、24年の仕事納めを迎え、小村勝球団社長(58)が取材対応した。同社長は6月にくも膜下出血で倒れるも、奇跡の生還を果たした。自身の経験も踏まえ、苦しい時期を乗り越え、来季飛躍を遂げた選手を対象に、自身の名前にちなんだ「M(まさる)VP賞」を設置するプランを披露した。
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小村社長の熱い思いが、独自の珍表彰につながるかもしれない。今季は6年ぶりのCS進出。2年連続6位から飛躍した1年を終え「来季は何とかここ(エスコンフィールド)で日本シリーズをやりたいなという風に思ってます」と、さらなる野望を口にした。
頂点に立つために新たなアイデアも投下していく。「選手がやりがいあることをどんどんやっていきたい。社長賞とか言ったらありきたり。おもろないんで、違うような形で」。そこで浮上したのが、生死をさまよった同社長が直々に選考する“まさる最優秀選手賞”プランだ。
チームが2位と躍進した一方、思うような結果を出せなかった選手はいる。“まさる賞”は数字よりも、24年の苦境からいかにはい上がってきたかの“ギャップ”に焦点を当てる。具体名こそ挙げなかったが「開幕4番に指名された子(野村)なんか、そういった意味で期待している」とイメージ。人数や賞金、賞品など詳細は今後、検討していく。
6人の外国人を含め、今オフの補強が完了したことも明言。同社長は「新たな戦力をたくさんではなく、今年に関してはボトムアップ。現有戦力の給料を頑張って上げて、モチベーションを上げた」。その裏で、年俸が下がった選手も複数いる。悔しさを糧に、今季よりはるかに「まさる」数字を残した選手こそが、栄光を手にする。【永野高輔】