MLB公式サイトは26日(日本時間27日)、今季の印象的だったバットフリップ(バット投げ)ベスト40を選出した。第3位には、ドジャース大谷翔平投手(30)が、地区シリーズの第1戦で見せたシーンが選ばれた。
10月5日、同地区のライバルでもあるパドレスとの初戦は、大谷にとって待ち焦がれていたポストシーズン初戦だった。1回にマチャドの2ランなどで3点の先制を許し、嫌なムードが流れた後だった。2回2死一、二塁の好機で打席が回ってきた。
2ボールからファウルで自打球を左足に当てた。痛がった直後、シースが投じた高めの直球をフルスイング。バットを相手ベンチのある一塁側に、低く、放り投げた。試合を振り出しに戻す同点アーチ。珍しく感情をむき出しにしてほえながら、確信歩きで打球が右翼スタンドに突き刺さることを見届けた。これが、大谷にとってのポストシーズン初アーチとなった。
同サイトは「MLBキャリア初のプレーオフゲームに臨んだ大谷翔平は、その大舞台で見事に応えた。2回裏、ディラン・シース投手から特大のホームランを放ち、その瞬間を鮮やかに演出した」と評した。
1位はフリーマン(ドジャース)がワールドシリーズ第1戦で打ったサヨナラ満塁本塁打だった。2位は、ノエル(ガーディアンズ)がア・リーグ優勝決定シリーズ第3戦で打った、9回の同点2ランが選ばれた。