阪神藤川球児監督(44)が、個人の盗塁能力アップを歓迎した。
来春キャンプで臨時コーチを務める元盗塁王のOB赤星憲広氏(48)が多くの選手たちが「まだ走れる」とのびしろを指摘。それを受けて指揮官は「監督としては(個々の)レベルを上げてくれるという話であれば、どんどん進めてもらいたい。どんどん走れるようになってもらえたら」と期待を込めた。
スタートを切るか切らないかの判断は戦略、戦術に関わる部分。今後決まっていく選手の役割にもよる。だが各選手が走る能力を高めていく意欲に、一切の制限をかけるつもりはない。「新しいチームになるから、みんな希望を持っている。まずは君たちがどれだけできるか見せて下さい、ということ。ポテンシャルを磨き続けるのはアスリートのあるべき姿。組織で戦うのは2月、3月、4月と強くなっていくものなので、今は自分のことやりなさい、というのがメッセージですね」と、選手に向け、考え方の方向性を示した。
今季は近本が盗塁王に輝いたが、タイトル経験者の中野が6個にとどまるなど、チーム盗塁数はリーグ5位の41。「足攻」をどう作戦に組み込むのか、注目ポイントの1つだ。【柏原誠】