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中大・深浦幹也、活動再開の日産自動車内定「いつか同じ舞台に」同期山下舜平大、山城航太郎に刺激


東都大学リーグの中大・深浦幹也投手が日産自動車に就職し、社会人野球で新たなスタートを切る。大学2年時にトミー・ジョン手術を受け、リーグ戦登板は1イニングに留まったが、その潜在力が評価されて野球部への入部が決まった。深浦投手は140キロ超の速球を武器にし、復活を果たした。高校時代にはオリックスの山下舜平大らとチームメートであり、彼らの活躍が刺激となっている。未完の大器が、社会人野球で更なる飛躍を目指している。

中大・深浦幹也(2024年12月18日撮影)

東都大学リーグ4年生の進路が、ほぼ決まった。中大・深浦幹也投手(4年=福岡大大濠)は、来年から活動を再開する日産自動車に就職が内定。

2年直前の3月にトミー・ジョン手術を受け、リーグ戦登板はわずか1イニングも、将来性を評価されて野球部入部も決まった。未完の大器が、社会人野球で勝負をかける。

今年、春季リーグ戦での1イニングを忘れない。4月17日、国学院大2回戦。6点リードで迎えた9回、4番手としてマウンドに立った。清水達也監督(60)に「真っすぐを貫いてこい!」と背中を押され、自信のある真っすぐを投げ込んだ。2死から四球で走者を許したが、最後は一ゴロに仕留め試合を締めた。13球中、変化球は初球のスライダーのみで、残りはすべて140キロ超の真っすぐ。最速は148キロだった。「もうちょっと投げたかった」。初めての神宮のマウンドを楽しんだ。

高校時代はオリックス山下舜平大投手(22)、日ハムドラフト6位の法大・山城航太郎投手(22)とチームメート。投手で入学も2年で左肘を痛め、3年時は外野手だった。中大入学後、清水監督の勧めで投手に復帰したが肘の痛みが再発し、1年が終わる3月にトミー・ジョン手術を受けた。「もう1度投げたかった。球速を出せる自信がありました」。3年秋に復帰すると年末年始も練習に没頭した。「充実した毎日でした」。2月のオープン戦で140キロ超えの真っすぐを投げ込み、復活をアピール。日産自動車野球部の伊藤祐樹監督(52)の目に留まり入社を決めた。

「野球人生、最後は投げて悔いなく終わりたかった」。諦めない気持ちが道を切り開いた。「舜平大と山城の活躍は刺激になる。いつか同じ舞台に立ちたい」と、夢は広がる。スポットライトを浴びるその日まで、深浦は歩みを止めない。【保坂淑子】

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