J2のV・ファーレン長崎は23日、ヴィッセル神戸のMF山口蛍(34)を完全移籍で獲得したことを発表した。
公式サイトで「V・ファーレン長崎は、山口蛍選手がヴィッセル神戸より完全移籍加入することが決まりましたので、お知らせいたします。山口選手ならびにクラブへのご声援をよろしくお願いいたします」と伝えた。
山口はクラブを通じて「J1昇格に向けて持てる力は全て出します! みんなで目標に向かって一丸となって、必ず昇格しましょう!」とコメントを発表した。
14年と18年のワールドカップ(W杯)に出場し、19年から神戸でプレーしてきた山口は、インターセプト王として神戸のサッカーを支え、天皇杯優勝やリーグ初制覇に貢献。チームの中心として活躍してきた。
正式に主将を務めた今季は、左ひざ外側半月板損傷、左大腿(だいたい)骨外顆軟骨損傷の手術での離脱もあって27試合出場にとどまったが、復帰した終盤には存在感を示し、リーグ連覇をもたらした。8日のホーム最終戦後セレモニーでは、主将をDF山川哲史(27)に譲ることを宣言しており、その理由や今後の動向には注目が集まっていた。
今年10月に新スタジアムが開業し、25年3月にクラブ創設20周年を迎える長崎にとっては、8シーズンぶりのJ1復帰に向けた大型補強となる。J1通算359試合出場で、J2でも58試合の出場歴を持つボランチは、長崎でそのリーダーシップを発揮することを決めた。