西武宮沢太成投手(25)が23日、埼玉・所沢の球団施設で自主トレを行い、支配下復帰へスタンバイを進めた。
右腕の宮沢は進学校の長野から北大へ進学した。在学しながら四国IL徳島でプレー。23年ドラフト5位指名を受けたが、1軍登板はなく、10月28日に戦力外通告を受けた。来季は育成選手として迎える。
この日は左腕羽田とキャッチボールを行い、早くも捕手を座らせたピッチングを実施。「3月や4月で支配下を狙うには早めにアピールすることが大事。まずは3月末に支配下になれるように、2月中旬から3月末までの間にピークを持っていきたい」と、支配下復帰へピッチを上げている。
2軍では15イニングで11四死球を与えるなど精彩を欠いた。乱れたフォームの修正に時間がかかり、平均で150キロ台を記録していた直球が、平均140キロ台後半に落ち込んだ。わずか1年での戦力外通告にも「プロに入った時からクビになるのは頭に入れていた。早かったですけど、ある程度想像はできていたのかな」と心境を語った。
このオフは同い年の平良の誘いで、新人王を獲得した武内らと石垣島で自主トレを行う。平均球速の回復や、スプリットの精度アップなど、ピッチング全体のレベルアップを目指す。中継ぎとしての活躍をイメージし、「1軍で結果を残している選手で、同い年で聞きやすい。良いところを吸収していきたい」と、異色の右腕が復活を誓った。