FC町田ゼルビアが、北海道コンサドーレ札幌DF岡村大八(27)を完全移籍で獲得することが21日、分かった。関係者によると、既に移籍の加入を確認しており、交渉は最終段階に入っているという。札幌と来季以降の契約が残っていたため、移籍金が発生。それが億単位の高額になると見込まれた中、浦和レッズや鹿島アントラーズも興味を示していたが、町田が最も獲得へ熱心だったという。
札幌も慰留に努めたものの、来季はJ2降格する。日本代表入りを目指すセンターバックは、トップカテゴリーでのプレーを最優先に、決断したとみられる。
岡村はJ2ザスパ群馬から21年に札幌加入。22年途中からセンターバックの定位置を勝ち取り、今季はリーグ戦33試合出場2得点だった。屈強なフィジカルを生かした対人の強さが武器で、空中戦も得意とする。Jリーグによると、今季J1でリーグ2位のデュエル勝利数(118回)と1試合平均タックル数(3・5回)をマークした。
J1初挑戦のシーズンで3位と躍進した町田は、積極的に補強を進めている。
◆岡村大八(おかむら・だいはち)1997年(平9)2月15日、東京都世田谷区生まれ。前橋育英高、立正大をへて19年に群馬入り。JFL宮崎に期限付き移籍し、翌20年に復帰した群馬でリーグ戦フル出場を果たした。21年に札幌へ完全移籍して4年目。J1通算111試合5得点。183センチ、85キロ。利き足は右。