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武豊、有馬記念へ「ドウデュース最後はいい形で引退させたい」イチロー氏「1回、涙見たい」


JRAが特設サイトで公開した武豊騎手とイチロー氏の対談第5回では、有馬記念への特別な思いが語られました。武豊騎手は、有馬記念を紅白歌合戦のように特別なレースと語り、普段競馬をしない人でも興味を持つレースと説明しました。また、昨年の有馬記念を勝利した経験を振り返り、今年もドウデュースで連覇を狙いたいと意気込みます。イチロー氏は、そんな武騎手の挑戦を応援し続ける意志を示し、彼の限界を見届けたいと感想を述べました。両者の交流は約30年に及び、競馬と野球という異なるフィールドのプロとしての絆が感じられるものでした。

武豊騎手(左)とイチロー氏(2024年11月24日撮影)

JRAは20日、特設サイト「ICHIRO MEETS KEIBA MOVIE」で、武豊騎手(55)とイチロー氏(51=マリナーズ球団会長付特別補佐兼インストラクター)の特別対談を公開した。イチロー氏のオリックス在籍時から30年近い交流がある2人で、最終回となる第5回のテーマは「有馬記念」。

武騎手は「ジョッキーにしたら紅白歌合戦みたいな感じじゃないですか。みんな出たいってありますし。近づいてくると、今年はどの馬が出るのかなってムードになりますし。絶対に出たいレースですね。普段競馬見ない、馬券買わない人も有馬記念だけはやってみようかなという声は聞きます」と語ると、イチロー氏は右手を挙げて「僕まさに、何年かそうでした」と笑った。

武騎手は「世界で一番馬券が売れるレースなんです。圧倒的に。世界一のその場に自分がいる。16頭、16人しかジョッキー出られないですから。今年もそこにいる。しかも有力馬に乗っているのはうれしく思う時はありますね」。

昨年に続き、有馬記念連覇を狙うレースに向けて「今年はドウデュースが引退レースになるので、最後いい形で引退させたいという気持ちが強いです。去年は(馬に)勝たせてもらった気持ちが強いので、今年は僕が勝たせてあげたい」と決意を語った。

イチロー氏は「武さんらしい勝ち方で、1回涙見たいと思いました(笑い)。無理だと思うけどそれは。それは一番叶わないと思うけど」と期待した。

「分からないですから。今までは(涙は)ないというだけで」と返されると「でもこの力の抜けた感じ、モチベーションもトレーニングも、何に関してもいい感じで(力が)抜けている武さんが、どこまでこれからいけるのか、武さんが限界に挑んでいる姿を、どこにそれが来るかは分からないですけど。僕はもうプロとしてはグラウンドに立つことはないですけど、武さんは現役バリバリで今も継続しているわけですから、どこまでいけるのか、そこは僕は見届けたいなっていう気持ちが強く芽生えました」と対談を締めくくった。

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