セレッソ大阪は19日、元日本代表MF清武弘嗣(35)が契約満了により、今季限りで退団することを正式に発表した。今夏から期限付き移籍していたサガン鳥栖も契約満了となる。
清武は来季、16年ぶりに古巣のJ2大分トリニータに完全移籍するが、後日に正式発表される。
大分から10年にC大阪に完全移籍し、欧州挑戦をはさんで計10年も在籍。17年度には、クラブ初タイトルとなるルヴァン杯と天皇杯の2冠獲得に貢献。19年から23年まで5年連続もチーム主将を務めるなど、クラブの大黒柱を務め、MF香川真司(35)と並ぶレジェンドだった。
クラブを通じて「10年に無名の僕にオファーをしてくださり、トータル10年、全てを語ることは難しいですが、本当にたくさんの思い出があります。C大阪に関わる全ての方々に感謝しかないという事です」などとあいさつ。
「24年、真司君とリーグ優勝したいと強い気持ちで臨みましたが、それを達成できなかった事がC大阪での唯一の心残りです。でも、全てを総括したら最高な10年間でした。本当にありがとうございました」と感謝の思いを述べた。
清武はC大阪サポーターに直接、別れのあいさつをするために、23日午後6時に本拠地ヨドコウでセレモニーに臨む。本人の強い意向だといい、移籍による退団選手の同様のセレモニーは異例となる。
◆清武弘嗣(きよたけ・ひろし)1989年(平元)11月12日、大分市生まれ。大分の下部組織から08年にトップ昇格を果たし、10年C大阪へ完全移籍。12年7月にニュルンベルク、14年7月ハノーバー、16年6月セビリアへの移籍を経て、17年2月にC大阪復帰。12年ロンドン五輪、14年W杯ブラジル大会日本代表で、国際Aマッチ通算43試合5得点。J1通算269試合41得点。172センチ、66キロ。