中日の清水達也投手(25)が15日、高校時代を過ごした埼玉・加須市に“凱旋(がいせん)”した。
花咲徳栄(埼玉)のOBとして、先輩のオリックス若月健矢捕手(29)の呼びかけのもと、毎年恒例の「加須きずな野球教室」に参加。「同じ徳栄のみんなと話すのも楽しいですし、こうやって子どもたちとワイワイ一緒にやる時間も楽しいですね」と充実の時間を振り返った。
技術指導の合間、子どもたちに取り囲まれて質問攻めにあった。「どこのチームが好き?」と尋ねると、いろいろなチームが挙がり「ドジャース」という声もあった。そこに清水が敏感に反応する。
「ベッツ、知ってる? ベッツ、好き?」
そのココロは。
「うちのチームだと柳さんが背番号17で。ドラゴンズとドジャースはユニホームがそっくりなので、柳さんの17番(のレプリカユニホーム)がすごく売れたって聞いて」
話が広がる。
「みんな、大谷さんを好きでドジャースを好きになるじゃないですか。ドジャースを好きになったら、みんな、次にベッツを好きになると思うんですよ」
ムーキー・ベッツ外野手(32)は背番号50。清水と同じ番号を付けている。となると。
「みんながベッツを好きになったら、みんな僕の50番(のユニホーム)も買ってくれるんじゃないかと(笑い)」
普段、友人とそんなことを話しているという。この日も子どもたちに「似てるから買ってね」と営業したものの、ひとまずは即決はなかったもよう。
ただ60試合に投げ、防御率1・40で36ホールドを挙げた右腕はもう、ベツに“ベッツ作戦”を敢行せずとも、子どもたちにも知名度十分。開会式で清水が登場すると、大歓声に包まれていた。【金子真仁】