中日の新入団選手発表が14日、名古屋市内のホテルで行われた。会見ではドラフト新入団8選手が新背番号のユニホーム姿で登場。ドラフト1位の関大・金丸夢斗投手(21)は憧れのカブス今永がDeNA時代に背負った「21」、同2位の西濃運輸・吉田聖弥投手(22)は少年時代からのヒーロー、杉内(現巨人投手コーチ)がソフトバンク時代につけた「47」でプロ1年目へ臨む。
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即戦力左腕2人の口からは頼もしい言葉が並んだ。
金丸 希望通りの背番号だった。もともと今永選手に憧れていて、誕生日も2月1日なので。1年目は新人王を取りにいくというところ。最終的には技術、人間性から、すべてにおいて日本一の投手と言われるような選手になりたい。
吉田 希望していた通りの番号を用意していただいて、本当に球団の方々にも感謝してます。ずっと憧れていた番号。「第2の杉内」と言われるようなピッチャーになりたい。(杉内さんは)同じ左利き。150キロを投げられるけど、140キロでも空振りが取れる真っすぐがある。投手の究極体だと思う。将来的には沢村賞を受賞できるように頑張りたい。
同期同学年の2人は、それぞれ球界を代表するレジェンド左腕の背中を追いかけてきた。金丸は今永と身長がほぼ同じ。強気のストレートで三振を奪うパワーで勝負をかける。吉田は真っすぐにチェンジアップを生かす技巧派としての成功をイメージする。来季の新戦力投手コンビが3年連続最下位からの巻き返しへ、欠かせないピースになる。【伊東大介】
<その他の新入団選手の背番号とコメント>
▽3位 桐光学園・森駿太内野手(17)【31】「(同期に)高校生が5人いるので、少し緊張がほぐれた。この大きな体を使った長打力が魅力だと思うので、将来は本塁打王を取れるような打者になりたい」
▽4位 日本生命・石伊雄太捕手(24)【9】「(背番号9と聞き)まず井上監督が頭に浮かびました。井上監督に負けないような結果を残したい。また(日本生命で)指導していただいた福留さんの番号でもある。恥じないようなプレーヤーになりたい」
▽5位 北照・高橋幸佑投手(17)【61】「(同期同学年が)5人いるので心強い。中日の先輩に(北照出身の)斎藤綱記さんがいらっしゃるので、何年後かには北照リレーを実現させたい」
▽6位 聖カタリナ学園・有馬恵叶投手(18)【64】「この身長(190センチ)から投げる角度のある直球とフォークをアピールできたらいい。数年後にはエースになれるように頑張りたい」
▽育成1位 宮崎商・中村奈一輝内野手(18)【202】「持ち味の守備範囲や肩、走力を生かして1日でも早く支配下に上がれるように頑張りたい」
▽育成2位 鹿児島実業・井上剣也投手(17)【203】「自分の持ち味はストレート。その強さをアピールしたい。(井上監督と同郷同姓で)名字でもご縁をいただいているので、鹿児島弁で話せたらいいなと思います」
※【】内は背番号