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【阪神】佐藤輝明が大谷化!?屈指のセンス示すデータ、赤星憲広氏も太鼓判で「走れる大砲」へ


阪神タイガースの佐藤輝明内野手は、来季の目標として「足」を活かした貢献を掲げています。過去には11盗塁の実績があるものの、今シーズンは盗塁ゼロに終わった彼が再び盗塁に挑戦する意欲を表明しました。キャンプでは、元盗塁王赤星憲広臨時コーチの指導を受け、積極的な走塁を目指します。佐藤の走塁センスは、チーム内での走塁貢献度を示すアルティメット・ベースランニング(UBR)が6.0を記録し、リーグでも4位というデータとして裏付けられています。このような貢献を通じて、「走る大砲」としての新たなスタイルに進化する可能性を秘めています。

2月、阪神春季キャンプで佐藤輝(中央)と話す赤星臨時コーチ(左)

阪神佐藤輝明内野手(25)が来季は「足」でも貢献する。2年目に11盗塁をした脚力を誇るが、今季は初の盗塁ゼロ。チームのために盗塁&走塁でも貢献したい意思を明かした。来春のキャンプで臨時コーチを務める元盗塁王のOB赤星憲広氏(48)も盗塁増に太鼓判を押す。さらには走塁センスを裏付ける驚きのデータも判明。「走れる大砲」として目指すはドジャース大谷に続く50-50?

   ◇   ◇   ◇

長打力が代名詞の佐藤輝には「足」という武器がある。入団時に、トリプルスリーを目標を掲げたほど走りへの意識が高い。塁上でもチームに貢献したい気持ちを隠さなかった。

「盗塁を増やしていければ、もっともっとチームにもいいことがあると思うので、頑張ります」

1年目からの盗塁数は6、11、7。体が大きい長距離打者としては珍しく盗塁も狙えるタイプだが、今年は初めて盗塁なしに終わった。通用しなくなったわけではない。背中を強く押すのが、来春のキャンプに3年連続で臨時コーチとして訪れることが決まったOB赤星氏。森下、佐藤輝について「意外と抜け目ない。隙をつくのがうまそうな2人。チーム方針がまだ分からないけど、行けよ、とは言いたい」。藤川監督と話し合った上で、積極的な盗塁をすすめるつもりだ。

赤星氏の指導はレベルアップに直結している。佐藤輝は「走塁で焦り過ぎはよくないと言っていた。無死と1死のときには、一瞬判断を遅らせてでも正しい判断をした方がいい、と。すごく参考になりました」と感謝した。その言葉を証明するが数字がある。「ベースランニングの数値が良かったんです」。球団によると、走塁(盗塁をのぞく)での貢献度を示すアルティメット・ベースランニング(UBR)が6・0を記録。12球団の規定打席到達者で何と4位だった。

平均と比べてどれだけ走塁で得点を生んだかを表す指標。佐藤輝は単打で2つ先の塁を奪ったり、送球間に進塁したりと積極的な走塁を重ねて、昨年の1・9から飛躍。1位近本、2位中野が9点台で突出。3位の広島矢野の6・1に次ぐ数値をたたき出した。

走りの素養は証明済み。しかもホームランも打てるとなれば、あの選手を連想してしまう。ドジャース大谷は今年、キャンプから走塁に力を入れて歴史的快挙を達成した。佐藤輝も「走る大砲」に変身するかもしれない。【柏原誠】

◆UBR(Ultimate Base Running)直訳すると「究極の走塁」。盗塁や盗塁死を除いた、走塁でのチーム貢献度を計る指標。安打によるもののほか、タッチアップやゴロによる進塁などが評価の対象となる。

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