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巨人、日本ハム、インディアンス(現ガーディアンズ)でプレーした村田透投手(39)が、プロ17年目の今季、欧州のチェコリーグでプレーした。シーズン開幕から約1週間遅れの4月下旬にチームに合流。先発ローテの軸でフル回転し、レギュラーシーズンでは11勝を挙げ、防御率1・71をマークした。
「ジャーニーマン」として知られる。07年大学・社会人ドラフト1巡目で巨人に入団。3年間1軍登板なく、戦力外通告を受け、翌年から米国に渡った。ルーキーリーグから地道にはい上がり、15年にメジャー初登板。17年から日本ハムに移籍し、21年オフに戦力外通告を受け、再びプレーの場を海外に移した。
22年はオーストラリアン・ベースボールリーグで現役を続行し、23年はドイツのブンデスリーガでプレー。同年11月からオーストラリアン・ベースボールリーグ、今季はチェコリーグのフロシ・ブルノでプレーした。22年以降は毎年、チームやリーグを変えながら、なぜ、マウンドに立ち続けるのか。
「まだ元気っていうのはもちろんですし、まだ自分に可能性を感じるというか、うまくなってる感じがするんで。球速は落ちてますけど、技術というか、自分の体を扱えるようになってる感じはあります」
米国時代のシーズンオフにプレーしたパナマ、ベネズエラを含め、7カ国でプレーした。「外に行って、学べるのは楽しいです。3日の旅より1週間ですし、1週間の旅より1カ月だと思うので、より深いものが見られる。野球だけじゃなく、文化もそうですし、人として、勉強させてもらっているなと」。
9月末にチェコから帰国した後、わずかなオフを挟み、40歳シーズンとなる来季に向け、日本国内で自主トレをスタートさせた。「野球、楽しいですよ。でも、知らない国とか、違う世界でいろんなものが見られるっていうのが本当に楽しいです」。村田の“野球旅”は、オンリーワンの道を進む。【久保賢吾】