日本ハム水野達稀内野手(24)が10日、北海道・北広島市にある球団事務所で契約更改交渉を行い、今季年俸950万円から「アップしていただきました。3倍ぐらい」と大幅な増額提示を受け、サインした。
今季は自身初の100試合超えとなる105試合に出場。打率2割2分、プロ1号を含む7本塁打、自己最多37打点と躍進した。リーグ2位の三塁打8本と、俊足と長打力を生かし、6年ぶりAクラス入りの原動力となった。「人生が変わる1年だった。ホームラン7本を目指していたので、そこにいけたのは良かった。来季は2ケタ本塁打と、三振数を減らしたい」と思い描いた。
開幕ロッテ戦では「7番遊撃」でスタメン出場し、3回に中堅への三塁打で、先制点をお膳立て。新庄体制初、チームとして5年ぶり開幕戦勝利につなげ「キャンプから上で戦う準備をしてきたのが、いい結果につながった」。6月21日の楽天戦の走塁中に右足を負傷し離脱。初選出されていた球宴は出場辞退したが、8月に復帰し、クライマックスシリーズ(CS)進出に尽力した。ロッテとのCSファーストステージ第3戦では同点の7回2死一、二塁で勝ち越しの2点適時三塁打を放ち、ファイナルステージ進出を呼び込み「すごい歓声だった。これを日本シリーズでやりたいとすごく思いました」と、さらなる高みを見据えた。
新庄監督続投には「うれしかったですし、ボスを日本一にしないと辞めさせられない。今季CSに出て、1勝のアドバンテージは大きいことを知った。来季はリーグ優勝して日本一になりたい」と意気込んだ。
昇給分でのご褒美は「ファミリーカーを買おうかな。ミニバン。他にも家族が欲しいという物は買ってあげたい」と笑顔で話した。(金額は推定)