広島会沢翼捕手(36)が9日、マツダスタジアム内の球団事務所で契約交渉に臨み、年俸1億1000万円から3000万円ダウンの8000万円でサインした。今季は57試合に出場し、打率1割8分7厘、0本塁打、13打点だった。リード面は球団も高く評価しており、6月7日ロッテ戦では大瀬良をノーヒットノーランに導いた。ただ、打撃面ではあまり貢献できず「成績が悪いので落ちるのは仕方ない」とサバサバした表情で振り返った。
2時間近い交渉で時間を割いたのは、労組選手会会長としての立場からの話。「いい話し合いが出来たと思います」。
今季、チームは9月初めまで首位だったが、その後大失速して優勝を逃し、最後は4位まで落ちた。リーグ3連覇の喜びも知る会沢だけに「ビールかけってすごくいいんですよ。今の子にも味わってほしい。プレミア12で(出場した)小園や坂倉が優勝してシャンパンファイトして、その感じをチームに持って来てくれるのが一番良かったんだけど。それができなかったので、もう1回優勝したい」と気持ちを新たにした。
プロ19年目の来季、今年味わった悔しさを晴らすため、打力アップへ振り込む量を増やし、来年1月には恒例の護摩行で精神面も鍛える。(金額は推定)