「投げる哲学者」の異名を持つカブス今永昇太投手(31)が、らしさ全開の“名言”を連発した。8日、都内で小学生向けの野球体験イベントに参加。今季メジャーで新人ながら15勝を挙げたバックボーンとなった、個性的な野球哲学を明かした。
今永語録(1)「人生に2連敗はない」 今永の造語。「挑戦した時点で1回勝っている。挑戦が失敗しても1勝1敗。2連勝するチャンスしかない。何でもチャレンジする。英語もアメリカの食事も、すべてにチャレンジするのがポリシー」。苦手な英語も、遠征先のホテルで荷出しをする際、通訳を使わずフロントに電話するようにした。
今永語録(2)「食事は全部本番」 DeNA時代に「張り紙にあった」言葉。食事に練習はない、という意味。小学生に、体を大きくするためにはタンパク質を多く取るように指導。「4、5年前から食生活を意識し始めたら、今年1年でガラッと変わった。言葉を頭に入れながら過ごしている」。体重こそ変化はないが、体つきががっしりと変化した。ちなみに「スキルを凌駕(りょうが)するフィジカルをつくる」もお気に入り。
この日のイベントでは、推定120キロ程度の投球も披露した。大谷翔平投手(30)擁するドジャースとの日本での来季開幕戦に向け、既に練習を再開。「ポストシーズンがなくてオフが早かった。練習が早くからできた。(開幕から)逆算していくとちょうどいい。何かを早めたり、スキップする必要がない」。「二刀流は無理です」と言いながらも、万全な態勢でメジャー2年目を迎える。【斎藤直樹】