東京Vの城福浩監督(63)が来季も指揮を執ることが、5日までに分かった。クラブ側は指導力を高く評価し、早いタイミングで続投オファーが出していた中、同監督も合意した。
22年6月に就任し、4シーズン目となる。今季は16年ぶりのJ1に復帰で降格候補と見られていたが、J1残留を早々と確定させた。そして8日の最終節アウェー京都戦で引き分け以上なら6位フィニッシュとなる。
東京Vのトップチーム人件費はJ1・20クラブ中、最低規模の10億円未満。それでいて他クラブで出場機会に恵まれないレンタル組ら若手選手を日々の練習から磨き上げ、神戸、鹿島、浦和にも勝利した。前節川崎F戦(4-5)までは4位でのアジアチャンピオンズリーグ(ACL)2進出の可能性も残していた。
情熱的で真摯(しんし)にサッカーと向き合う姿勢は、多くのサポーターからの共感を得る。Jリーグ屈指の指導力を持つ「JFK」のもと、来季はさらなる躍進が期待されそうだ。