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稲本潤一「インパクト…あの2ゴールは凄まじいものあった」日韓W杯ロシア戦で日本初勝利決勝ゴール


元日本代表MFの稲本潤一が、関東リーグ1部の南葛SCでのプレーを最後に今シーズン限りで現役を引退すると発表した。記者会見で稲本は、2002年の日韓FIFAワールドカップでのパフォーマンスが彼のキャリアに大きな影響を与えたことを振り返り、今後は指導者としてサッカー界に関わる意向を示した。「やり切った」感覚で28年間の選手生活を終えるが、サッカーに対する愛情や情熱は変わらないとのこと。引退後も選手兼コーチとして南葛SCに留まる予定で、指導者としての新たな挑戦に意欲を見せている。

来季から南葛SCで選手兼コーチとなる稲本潤一(中央)。右はオーナー兼クラブ社長の高橋陽一氏。左はスポンサー契約したSGCの土屋豊会長(共同)

関東リーグ1部の南葛SCでプレーしていた元日本代表MF稲本潤一(45)が4日、都内で記者会見し、今季限りで現役引退すると発表した。

「私、稲本潤一は今シーズンをもって引退することを決めました」と報告した。

自国で開催された02年のFIFAワールドカップ(W杯)日韓大会で2得点。初戦のベルギー戦で一時勝ち越しのゴールを決めて、日本の「W杯初勝ち点」となる2-2の引き分けに貢献。続くロシア戦では決勝ゴールを奪い「初勝利」と「初決勝トーナメント進出」を引き寄せ、金髪、ゴール後の喜びも含めて大会の象徴的な存在となった。

「(日韓大会の)あの試合をきっかけに、自分の名前が世界の人たちに知って…もちろん、その前にアーセナルにも行ってるんですけど、やはりインパクトっていう意味では、あの2ゴールはすさまじいものがあったのかなと思います」

「現場から離れるのはすごく、寂しくなるので。たぶん指導者の道に行くと思います。現場で、ああいう悔しかったり楽しかったり、っていう思いを常にやっていきたいなと思います」

「やっぱりサッカーが楽しいってことに、尽きますね。もちろん、やっている環境だとかって言うと、それはアーセナルと南葛SCでは全然、違いますし。ただ、ボールは1つですし、サッカー、変わりはないので。その中でポジション争いをして、勝ち取って、試合に勝つっていう体験は、何物にも代えがたいものですし、すごく楽しかったので。28年間、やってきましたけど『やり切った』って感覚が、今の自分の正直な気持ちです」

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