日本ハム柳川大晟投手(21)が28日、北海道・北広島にある球団事務所で契約更改交渉に臨み、今季年俸540万円から「3倍くらい」のアップ査定でサインした。
球団には「来年は先発したい」と伝えたという。理由は「今年、中継ぎをやって大変さをいろいろ感じて。先発の方が貢献度が絶対大きいので、先発できるんなら絶対に先発をした方がいいと思う。まだ21歳と若いので、中継ぎ一本に絞るには早いかなと思って」と説明。球団からは「前向きに考える」と言われたという。
5月に支配下選手契約を結ぶと、5月26日楽天戦(楽天モバイルパーク)でプロ初登板初先発。1軍デビュー戦は3回3失点でプロ初黒星となったが、7月に中継ぎとして再昇格するとセットアッパーやクローザーとして奮闘した。
8月7日楽天戦(同)でプロ初セーブ、同23日ソフトバンク戦(エスコンフィールド)でプロ初ホールド、9月6日オリックス戦(同)ではプロ初勝利と立て続けに節目を刻んだが、シーズン終盤は疲労もあり、2軍調整となった。「いろんな経験をさせていただいて、その中でも悔しさが残るシーズンだった」と振り返った。
今季は21試合登板で1勝3敗1ホールド8セーブ、防御率4・09をマーク。セーブ数は高卒3年目までの日本ハムの投手としては87年松浦宏明が持つ球団記録に並んだ。CSファイナルステージでも2試合で中継ぎ登板し、経験を積んだ。来季の目標は先発で「5勝」と掲げた。(金額は推定)