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【富山】DF脇本晃成「この勝ちはでかい」大宮倒す J2昇格PO見据えた5バックにも手応え


カターレ富山はJ3最終節で優勝した大宮アルディージャを2-1で下し、3位でシーズンを終えた。これにより富山はJ2昇格プレーオフに進出し、12月1日にFC大阪と対戦することになった。この試合ではMF安光将作とFW碓井聖生が前半に得点を挙げた。後半開始からは、普段の4バックから5バックに切り替え、強固な守備で大宮に対抗した。DF脇本晃成は5バック戦術の中心として活躍し、プレーオフに向けた手応えを感じた。興味深いことに、2点リードしている状況での戦術変更が功を奏し、富山は価値ある勝利を手にした。富山は今季ホームで1敗のみと安定した成績を誇り、J2昇格を視野に入れた戦いに臨んでいる。

J3最終節大宮-富山戦の臨んだ富山DF脇本晃成(左)とMF瀬良俊太(撮影・佐藤成)

<明治安田J3:大宮1-2富山>◇24日◇最終節◇NACK

J3カターレ富山が、最終節で優勝した大宮アルディージャに2-1で競り勝ち、3位でフィニッシュした。12月1日にJ2昇格プレーオフでFC大阪と激突。勝てば決勝で7日に松本山雅FCと福島ユナイテッドFCの勝者と対戦する。

今季J3で圧倒的な強さを誇った相手に勇敢に立ち向かった。前半30分にMF安光将作(25)が決めると、同追加タイムにもFW碓井聖生(23)が加点。後半はPKの流れから1点失ったが、5バックにもチャレンジし、昇格プレーオフ仕様の戦い方で価値ある勝利を手にした。

小田切道治監督は「今まで多くはなかったシステムを試して、自分たちがリードしたときの戦い方を攻守に確認できたのはすごくよかった」とうなずいた。

2点リードの後半開始から投入されたDF脇本晃成(30)は、5バックの中央に入って守備を引き締めた。プレーオフを見据え、この試合に向けて普段以上に5バックのトレーニングに取り組んだという。「4枚で入って5バックに切り替えるイメージもできています。大宮の個のある相手にやれたのはプラスでしかない」と手応えをつかんだ。

3位でプレーオフに進出したことで、引き分けでも勝ち進むことができる。守備のオプションを増やして無失点に抑えれば、自ずとJ2昇格が近づく。脇本は今季で富山の通算在籍年数は6年目。30代を迎え、ベテランの域にもさしかかっている。「今年はチームのバランスがいい。ベテランはまじめに取り組むし、若手は伸び伸びやるし、すごく良いチームだと思います」とJ2昇格のチャンスだと捉えている。

終盤、やや勝ち星から離れた時期もあったが、最後は2連勝で締めくくった。さらに首位の大宮を倒してプレーオフに進出。「この勝ちはでかいです。波に乗れるし、自信にもつながる」。

プレーオフは上位チームのため、常に本拠地で戦うことができる。今季ホームでリーグ戦では1敗のみと圧倒的な強さを誇ることもプラスに作用しそうだ。「1個でも気を抜いたらやられる世界なので、どれだけ隙を作らないかが鍵になると思います」と集中は切らさない。14年以来、11年ぶりのJ2復帰へ、一歩一歩進む。【佐藤成】

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