来季は開幕スタメン&2桁本塁打! 阪神井上広大外野手(23)が20日、兵庫・西宮市の球団事務所で契約交渉に臨み、260万円アップの年俸1100万円でサインした。
来季の開幕スタメンについて「もちろん」と即答。「2桁本塁打を打てるようにやっていきたい」と決意表明した。
高卒5年目の今季は自己最多の23試合に出場。特に後半戦で存在感を発揮し、8月28日のDeNA戦(横浜)ではエース東から左翼へ豪快なプロ初本塁打。9月も2本塁打でパンチ力をアピール。巨人との優勝争い終盤でも前川との併用で左翼のスタメンを張った。
それでも満足はしてない。5月に1軍昇格を果たすも結果を残せず、約3カ月の2軍生活。来季はスタートダッシュを決め、好不調の波なく年間1軍で活躍することが目標だ。「シーズンの頭から長打が出る、かつ確率も上げる、そういう打撃を身につけていければ」。秋季キャンプでは藤川監督から投手目線のアドバイスをもらい、小谷野打撃チーフコーチの助言も受けながら、ノーステップ打法の打撃改造に取り組んだ。
オフは2年連続の牧塾で鍛え上げる。12月は個人でトレーニングを行い、1月は今年と同じくDeNA牧の自主トレに参加。長打力と確実性を両立する師匠について「技術もすごいけど考え方がはっきりしている。もっと自分に必要なところ」と今季日本一をつかみ、現在侍ジャパンでも奮闘する主砲の背中に学ぶ。
秋季キャンプでは本業の外野に加え、志願の一塁でも特守も繰り返した。「新たなことを取り入れて、もっと進化できれば」。虎のロマン砲が貪欲にブレークする。【村松万里子】