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【日本ハム】台湾の“火球男”古林睿煬の優先交渉権を獲得 新庄政権4年目の目玉補強候補


日本ハムは、台湾プロ野球のMVPを獲得した古林睿煬投手の優先交渉権を獲得しました。古林は最速157キロの右腕で、台湾代表として侍ジャパンと対戦し、高い評価を受けていました。彼は統一からポスティングシステムを通じて海外移籍を目指しており、複数のNBB球団から入札がありましたが、日本ハムが交渉先に選ばれました。これにより、新庄監督の4年目に向けたチームの強化が期待されています。古林は、過去に台湾シリーズで活躍し、今季は10勝2敗、防御率1.66を記録しました。今後は30日間の交渉期間で契約成立を目指します。なお、台湾から同制度で日本ハムに移籍する選手は過去にも王柏融がいました。

古林睿煬(グーリン・ルェヤン)(2023年11月15日撮影)

日本ハムは12日、今季の台湾プロ野球MVPに輝いた統一のエース右腕、古林睿煬(グーリン・ルェヤン)投手(24)の優先交渉権を獲得した。古林の海外移籍希望を容認し、海外移籍制度(ポスティングシステム)を申請していた統一がこの日、発表した。

1日にポスティング申請された古林にはNPBから日本ハムを含む3球団ほどが入札したとみられ、9日に締め切られていた。この日までに代理人を含めた古林側と統一も入団交渉先を熟考し、新天地候補として日本ハムを選んだ。

今後は30日間の交渉期間で来季の先発ローテ入りが期待できる最速157キロ右腕との契約合意を目指す。正式に入団が決まれば、来季は勝負の4年目となる新庄剛志監督(52)が目指すリーグ優勝、日本一へ向けた目玉補強となる。

古林は昨秋のアジアプロ野球チャンピオンシップに台湾代表として出場。侍ジャパン戦で先発し、6回1死までパーフェクト投球を披露。侍ジャパン井端弘和監督(49)も「いいピッチャー」と認めて話題となった。その試合後には将来的な目標として「チャンスがあれば憧れの日本や大リ-グに挑戦したい」と話していた。

今季は統一で10勝2敗、防御率1・66をマークして初タイトルとなる最優秀防御率を獲得。年間王者を決める台湾シリーズにも出場して初戦に先発したが、背中を痛めて3回で降板。その影響で台湾代表として出場予定だったプレミア12は出場辞退したが、4日に台湾で開催された台湾プロ野球の年間表彰式でMVPを受賞した。

同制度で海外移籍を目指すのは18年オフに台湾・ラミゴから日本ハムへ移籍した「台湾の大王」こと王柏融(現台湾・台鋼)以来2人目。当時は18年11月20日にラミゴから日本ハムが優先交渉権を獲得したと発表され、同年12月7日に総額4億円プラス出来高の3年契約で入団合意した。

古林は「火球男」の異名を持ち、伸びしろ十分で日本ハムでもエースとなりうる逸材。入団交渉が順調に進んでまとまれば、今季14勝の伊藤大海投手(27)、同10勝の山崎福也投手(32)と加藤貴之投手(32)の3本柱がいる先発陣がさらに厚みを増しそうだ。(金額は推定)

◆古林睿煬(グーリン・ルェヤン)2000年(平12)6月12日、台湾・台中市生まれ。平鎮高中から18年ドラフト1位で台湾・統一に入団。19年に1軍デビューし、21年は史上最年少で開幕投手を務めた。23年は台湾代表としてアジアプロ野球チャンピオンシップに出場。6年目の今季は21試合登板、10勝2敗、防御率1・66で最優秀防御率のタイトルを獲得し、年間MVPにも輝いた。台湾プロ野球での通算成績は70試合登板、32勝15敗、防御率2・48。184センチ、81キロ。右投げ右打ち。

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