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【Jユース杯】広島4度目V王手 井上愛簾が同点弾、PK戦の末に千葉破る 17日東京Vと決勝


サンフレッチェ広島が、Jユース杯準決勝で千葉をPK戦の末に破り、18年ぶりに決勝進出を果たしました。試合は前半に千葉が先制しましたが、広島の井上愛簾選手がすぐに同点ゴールを決め、その後は延長戦でも決着がつかずPK戦に突入しました。PK戦では、広島のキャプテン小谷楓河選手が決勝のPKを決め、チームを勝利に導きました。決勝では東京ヴェルディと対戦予定で、広島は大会史上最多優勝記録に並ぶことを目指します。

※写真はイメージ

<2024Jユース杯・第30回Jリーグユース選手権大会:広島1(PK6-5)1千葉>◇準決勝◇9日◇東京・AGFフィールド◇日刊スポーツ後援

サンフレッチェ広島が延長PK戦の末、06年大会以来18年ぶり4度目の優勝に王手をかけた。決勝進出は16年大会以来。

17日の決勝(大阪・ヨドコウ桜スタジアム)では、28年ぶり3度目の優勝を狙う東京ヴェルディと対戦する。広島が勝てば、ガンバ大阪に並ぶ大会史上最多4度目の優勝になる。

この日のジェフユナイテッド千葉との準決勝は、前半33分に先制されたが、同40分にFW井上愛簾(あれん、18)が鮮やかな同点ゴールを決めた。殊勲の背番号9は既に来季のトップチーム昇格が決まっており、今季のJ1リーグでも4試合に出場している。

延長20分間でも決着がつかずに突入したPK戦は、両軍とも5人目まで成功。6人目でも広島は成功、千葉が失敗した。

最後のPKを決めた主将DF小谷楓河(18)は「率直にうれしい。じれずに失点せずに、最後はPK戦で決められてよかった。(決勝で対戦する)東京Vは試合もしたことがなく情報もないが、自分たちのサッカーができれば必ず勝てると思う。最後は優勝して広島に帰りたい」と喜んだ。

PK戦で活躍した192センチのGK小川煌(ひかる、17)は「自分が止めて、チームを勝たせる思いでやっていた。先に失点して苦しい時間帯もあった。失点しないことが一番だが、失点してもじれずに引き締めながらやっていくことが大事。後ろが守っていれば、前は得点を決められる選手がいる。全員で優勝杯を掲げられるように頑張りたい」と意気込んだ。

広島は過去に優勝3度、準優勝6度を誇る屈指の強豪クラブ。決勝で戦う東京Vとは95年の第3回大会でも頂上決戦を行い、3-1で広島が優勝している。ともにJリーグ元年から引っ張ってきた伝統クラブで、意地をかけた一戦になる。

なお、この大会は新型コロナウイルスの影響で20年は中止となるなど、ノックアウト方式のトーナメントで日本一を決めるのは今回が5年ぶり。

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