ドジャース大谷翔平投手(30)が史上初めて「50本塁打&50盗塁」を達成した盗塁のベースを巡り、野球ファンがドジャースとマーリンズを提訴していると7日(日本時間8日)、英紙インディペンデント電子版が伝えた。
大谷は9月19日、マイアミでのマーリンズ戦で49、50、51号本塁打を放ち、50、51個目の盗塁を決め、両部門で「50-50」を達成した。50盗塁目は1回に二塁打後に三盗成功で。51盗塁目は2回に右前打を放った後、二盗を決めて記録した。
提訴したのはサウスカロライナ州で病院に勤務する、野球グッズ収集家のジェームズ・ゴセット氏。同氏は、大谷が50盗塁を達成した場合、到達したベースを球団が記念として持ち帰ることが明白であるため、走塁開始地点のベースに狙いを定めた。マ軍の試合使用記念品担当者にメールし、2500ドル(約37万5000円)で購入を予約した。ベースは通常、試合中に何度か交換される。同氏は大谷の50盗塁達成で二塁ベースは交換され、取り置かれると考えていた。
しかし、何らかの事情でベースは交換されなかった。大谷が2回に51盗塁目の二盗を決めたため、1回の時点では50盗塁目のスタート地点だった二塁ベースは、51盗塁を決めた記念のベースにもなった。このため、ド軍が持ち帰った。所有権を巡り、同氏は購入契約違反でマ軍を、購入契約の妨害でド軍を提訴した。同紙の取材に、ドジャースはノーコメント、マーリンズは返答していない。
◆50号ボール訴訟 大谷の50号ホームランボールは、複数人が所有権を主張し、訴訟となっている。スタンドに入ったボールは、もみ合いとなった末、黒いTシャツを着た男性が持ち去った。この後、フロリダ州在住のマタスさん、ダビードフさんが所有権を主張し、競売の差し止めを求めた。オークション会社は、ボールの競売を了承されたとして出品し、439万2000ドル(約6億5900万円)で台湾の投資会社UCキャピタルに落札された。