阪神は8日、高橋遥人投手(29)が「左尺骨短縮術後に対する骨内異物除去術」を無事に終え、愛知県内の病院をこの日退院したことを発表した。プレートの除去を行った。高橋は球団を通じて「球団には何度も手術をさせていただき、本当に感謝しています。来シーズンしっかりチームの戦力になるために、またファンの皆様の期待にこたえられるように、一生懸命頑張りたいと思います」とコメントした。
22年4月に左肘のトミー・ジョン手術、23年6月に「左尺骨短縮術」及び「左肩関節鏡視下クリーニング術」を受け、長いリハビリを乗り越えた。今季は8月に1軍復帰し、レギュラーシーズン5試合先発で4勝1敗、防御率1・52と救世主の働きを続けた。藤川球児監督は「彼の中で除去することによって、本当のいい状態に戻れるというところで」と説明した上で「彼は不死鳥なんでね」と笑顔。「また元気な姿で戻ってきてくれることが何よりチームのためだし、彼自身のためになる」と力を込めた。
今日9日から鳴尾浜でリハビリを開始予定。来季シーズンインまでの復帰も期待されるが、指揮官は「来年以降、彼の野球選手のキャリアの中でつまずくことなくいけるようにするのがこちらの務め」と強調。プロ野球選手では前例が少ない手術だけに、慎重にリハビリを進めていく。