J2清水エスパルスは8日、ユースのMF小竹知恩(しおん、18)の来季トップチーム昇格が内定したと発表した。この日、静岡市内のクラブハウスで取材に応じ「覚悟を持って臨み、エスパルスの顔となるような選手になりたいです」と抱負を語った。
持ち味は身体能力を生かしたプレー。主戦場はサイドハーフで、1人で局面を打開できる突破力も持ち味の1つだ。昨年はユースに所属しながらトップチームの公式戦に出場できる「2種登録」選手として、ルヴァン杯2試合に出場した。
清水の反町康治ゼネラルマネジャー(60)は「ボールを持った時の期待感は人一倍ある」。既にJ2で16試合に出場し2得点を挙げているユース同期のMF西原源樹(17)とともに、クラブの次代を担っていく存在として期待した。
プロ選手になる夢をかなえた小竹の目標は、直近はユースのプレミアリーグ昇格だ。現在プリンスリーグ東海では首位を走り、プレミアリーグ参入戦(12月)の出場権は獲得。「まずはプリンスの残り2試合を勝って優勝を決めたい。去年は参入戦で悔しい負け方をしたので、今年は必ずプレミアに上げたい」と決意を新たにした。【神谷亮磨】
◆小竹知恩(こたけ・しおん)2006年(平18)4月14日、栃木県生まれ。FEアトレチコ佐野でサッカーを始め、プログレッソ佐野FCから清水ユース入り。U-16、17日本代表。父がナイジェリア人で、母が日本人。利き足は右。180センチ、76キロ。