オリックス太田椋内野手(23)が来季目標の20発へ、高知秋季キャンプで重く長いバットに挑戦中だ。第2クール初日の8日、長打力強化へウエートトレに重点的に励んでいることを明かした。「今はスイングを変えようと思ってない。強さを出すために、この期間はトレーニングをしっかりしたい」。目安となる打球速度は170キロ前後から170キロ台後半にアップさせたいと語る。
飛躍した今季6年目に使ったバットは長さ83センチ、重さ870グラム。球界の標準よりやや短くて軽い。「今は85センチで練習してます。来年は84センチとかを使えたら。重さは890グラムとか。20グラムで全然違う」。鍛えた体で新仕様の相棒を使いこなせば、今季6本塁打からの大幅増も見込める。「(増やしたい気持ちは)めちゃくちゃある。20本を目指したい」と鼻息を荒くした。
理想は打って守れるDeNA牧のような二塁手。今キャンプでは守備力向上も大きなテーマ。「セカンドをずっと守りながら打ってこそ。守れる範囲を広くしたいし、難しい体勢からでも強い球を投げるとかもやっていきたい」。今季は一塁と併用が多かったが、二塁守備でも貢献度を高めるつもりだ。【大池和幸】