日本サッカー協会(JFA)は7日、千葉市内で26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選インドネシア戦(15日、ジャカルタ)、中国戦(19日、アモイ)に臨む代表メンバーを発表した。
森保一監督が会見中、2度にわたり記者に逆質問し、コミュニケーションを図る“森保流”を出す場面があった。
まず1つは選手選考について。報道陣から「選考基準で、所属クラブのステージを大事にしているのは分かっているが、下のカテゴリーの選手が選ばれているケースもある。選考でどう折り合いをつけているか」との質問があった。
森保監督は「どの国でどのチームでプレーしているかを、一概にランク付けできないかなとは思っている。総合的に判断するということしか言えない」と答え、「逆に、どの選手とどの選手を比較しましたか?」と逆質問した。
記者が「例えばですけど、渡辺(剛)選手はベルギーのリーグランキング、出場試合、市場価値も高い。FWは小川(航基)選手よりも町野(修斗)選手の市場価値が高い。欧州の国際スタンダードではそういう基準がある。そこをどう考えているのか」と問い直した。
森保監督は「我々も、今言われた資料はすべて見ています」とし「いろんなデータを出す組織があり、その組織が出す国のランキング、国別のランキングを見ているが、そこはあくまでも、1つの基準」とキッパリ。その上で「日本代表は普段と違うチームで戦うので。そこでどういう存在感を出せるかということは、すみません、総合的に、としか言えない。総合的に判断させて頂いてます」と見解を述べた。
また、負傷離脱のFW上田綺世の負傷で招集外になり、軸の選手がいない時の考え方の質問には、森保監督が「どう変わると思いますか?」と逆質問。指揮官は「悪意があって質問し返しているのではなく、よりいろんなことを共有できるかなと思って。皆さんには、何を質問されてもいいと思っている。考え方を持ってぶつけてもらう方が私も答えやすいと思うので」と、2度にわたる逆質問の意図を説明していた