日本サッカー協会(JFA)は7日、千葉市内で26年ワールドカップ(W杯)北中米大会アジア最終予選インドネシア戦(15日、ジャカルタ)、中国戦(19日、アモイ)に臨む代表メンバーを発表した。
インドネシアを率いるのは、韓国代表などを指揮した申台龍(シン・テヨン)監督。16年1月のリオデジャネイロオリンピック(五輪)のアジア最終予選を兼ねるU-23(23歳以下)アジア選手権の決勝では、U-23韓国代表を指揮し、日本との決勝戦の前には「地球が滅亡するまで両国の戦いは続く」と、日本に激しいライバル心を燃やしたことでも知られる。
森保一監督は、報道陣からインドネシアの印象に加え「申台龍監督は日本嫌いで知られている。アジア杯では親しげに話していたが、どういう話をしていたのか」との質問を受けた。
森保監督は、インドネシアの登録メンバーに最終予選に入ってからも、国籍取得選手がどんどん増えていることを警戒。会見中、申台龍監督の名前を「キム…」と間違えて言うハプニングもあり、隣にいた山本昌邦ナショナルチーム・ダイレクター(ND)が「申台龍監督」とささやき、助け舟を出した。
森保監督は「非常にすみません、申台龍さん。先ほど、名前を間違えてしまいました」と恐縮しきり。申台龍監督の関係に「お会いしたときに話をしていますが、非常に素晴らしい監督だと思っています。韓国でも結果を出しW杯に導き、世界の舞台で戦った経験を持っている。チームの強化にあたって、インドネシアのサッカーを成長させているのは間違いない。そういった意味のリスペクトを込め、監督がやっていらっしゃることは素晴らしいこと、と話をさせていてだいてます」と明かした。