【ジッダ（サウジアラビア）9日＝岩田千代巳】 サッカー日本代表（FIFAランキング16位）は10日（日本時間11日深夜）は、キング・アブドゥラー・スポーツシティでサウジアラビア代表（同56位）と対戦する。
日本代表の森保一監督と主将のMF遠藤航が同スタジアムで前日会見に臨み、森保監督がサウジアラビアのメディアに異例のお願いをする場面があった。
サウジアラビアは今回の最終予選で初戦でインドネシアに引き分け、中国には苦戦しながらも勝利。サウジアラビアのメディアは、マンチーニ監督が率いるサウジアラビアの戦いに不満を抱いているようで、森保監督に「マンチーニは勝てなくて、（日本にとっては）いいチャンスだと思いますか？ 弱いと思っているでしょうか」と辛辣（しんらつ）な質問を投げかけた。
森保監督は「非常に素晴らしい監督。サウジアラビアサッカーのレベルアップ、アジアのサッカーのレベルアップに貢献してくれる方だと思っている。結果は勝負事なので出たり出なかったりはある。マンチーニ監督は、欧州を制している監督。皆さん、全力でサポートしていただけたら。我々はいいし合いが出来るようにベストを尽くしたい」と答えた。
日本代表は、敵地でのサウジアラビアに過去3戦全敗。21年の対戦も0－1で敗れている。MF遠藤航ら3年前の敗戦を知る選手も多い。遠藤は「アジア杯に負けた後から、結果は出続けている。森保監督が就任して以来、自分たちは監督のスタイルを継続してやってきた。その中で結果は出るときもあれば出ないときもある。その過程は大事にしている。過程はぶれることなく、続けてやってこれているところがある」と積み上げを強調。森保監督も「過去の結果は我々にとっていいものではないが、明日の試合は0－0から始まる。厳しい戦いを覚悟して、勝利を目指して戦うことを前提に準備したい」と話した。
