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【町田】黒田剛監督就任2季目で初の連敗「自滅した」ロングスロー用タオル水かけ問題も影響か


町田対川崎F 後半、厳しい表情を見せる町田黒田監督(撮影・江口和貴)

<明治安田J1:町田1-4川崎F>◇5日◇Gスタ◇第33節

3位の町田が、ホームで川崎Fに1-4と逆転負けした。前半13分に40歳ベテランFW中島裕希のゴールで先制しながら、持ち前の堅守が崩壊。前節の広島戦(0-2)に続く黒星となり、黒田剛監督(54)の就任2季目で初の2連敗となった。逆転負けも今季初。J1初昇格1年目の優勝という偉業に挑む中、さまざまな重圧とも戦うチームは苦境に陥った。

   ◇   ◇   ◇

町田らしからぬ惨敗だった。黒田監督が「プランが崩れた、自滅した」と漏らす。早々に先手を取った。本来なら、ここから勢いに乗るはずだが、乗れなかった。前半28分に同点とされると、同38分にGK谷のミスから失点した。エリア内からのキックがわずか20メートル先にいた川崎F脇坂の足元へ。ワンタッチで前に出されて、山田にループシュートで勝ち越し点を許した。

後半3分にはDF望月の判断に迷いが出た。相手選手に寄せるか、引くか。一瞬の隙を突かれスルーパスを出された。谷がエリソンを倒し、3失点目となるPKを献上。さらに右サイドから崩され、4失点目。後半追加タイムにもショートカウンターからゴールネットを揺らされた。ここはオフサイドで取り消されたものの、もはやサンドバッグ状態。シュート数は5本対18本と完全に圧倒された。

町田の守備コンセプト「やらせない」サッカーが影を潜めた。球際の激しさなど強度の高い攻守が売り。クロスを上げさせない、シュートさせない。相手が嫌がるプレーをするはずが、この日は借りてきた猫状態だった。谷が「自分の責任」と言えば、同じ日本代表の望月も「うまく対応できなかった」と唇をかんだ。

前節の天王山で、首位広島に0-2で完敗した精神的ダメージは否めない。加えて、ロングスロー用のタオルをぬらされる行為が発生。黒田監督が「反スポーツ的行為」と発言すると、反対にクラブが誹謗(ひぼう)中傷を浴びた。試合に集中できる状況になく、気丈に振る舞う指揮官は大きなストレスを抱えていた。

黒田体制2季目。昨季J2の42試合を含めて、リーグ75試合目にして初めての連敗を喫した。「いつかは食らうことですから、引きずって何かということはない」。そうは言ったが、今季もこだわってきたことが「連敗しない」だった。再奪取は広島、神戸の結果次第で、町田はこのまま沈んでしまうのか…。正念場を迎えている。【佐藤隆志】

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