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【なでしこ】内田篤人氏が女子では異例の男子A代表経験コーチに まずは10・26日韓戦まで


内田篤人氏(2023年8月撮影)

日本サッカー協会(JFA)は4日、元日本代表の内田篤人ロールモデルコーチ(36)が女子日本代表なでしこジャパンのコーチに就任したことを発表した。26日に女子韓国代表と親善試合(東京・国立競技場)を行うが、男子A代表経験者が女子代表のスタッフに入閣する異例の試み。現時点では1試合限定で次回以降は不透明だが、世界で戦ってきた経験値を注入する。9月末を目指していた新監督人選は契約がまとまらず、佐々木則夫女子委員長(66)が監督代行を務める。

◇  ◇  ◇   

「代打オレ」以上のサプライズだった。発表されたチームスタッフの「コーチ」欄に「内田篤人」の文字。現役時代にはシャルケ(ドイツ)での欧州チャンピオンズリーグ(CL)4強やW杯出場。日本サッカー界屈指の経験値を誇る右サイドバックが、なでしこジャパンの指導に携わることとなった。

千葉市内で取材に応じた佐々木委員長は、内田氏への期待を「代表での経験、そして世界でのプレーヤーとしての経験」と即答。さらに20年9月に新設第1号として就任したロールモデルコーチとしての活動も高く評価していた。アンダーカテゴリーの日本代表合宿に参加している中で「非常に熱意を持ってスキルトレーニングもされている状況を見た」。女子にも還元してもらうべく打診したところ「このチャンスで私がそういう形でやらせていただけるなら」と快諾を得た。

メディアの経験もプラスに働いた。今夏、テレビ局のキャスターとしてパリ五輪に行き、なでしこジャパンの戦いぶりを現地で取材。練習にも足を運び、興味が深まった。昨年受講したS級ライセンスの承認が間近に迫っていることもあり、違った環境での指導は同氏にとっても貴重な経験となりそうだ。

一方で、チームは新監督不在でパリ五輪後初の試合を迎えざるを得なくなった。監督代行として約8年ぶりに現場でチームを率いる佐々木委員長は「広く視野を広げた中で今選考している中で、このタイミングの中ではちょっと新しい監督を招聘(しょうへい)することができませんでした」と釈明。国外も含めてリストアップした候補と接触したが、うまく進まなかった。12月を新監督決定のめどとする軌道修正の意向も示しつつ「何か指標になるようなものにしたい」と目の前の韓国戦への意気込みを語った。【佐藤成】

◆内田篤人(うちだ・あつと)1988年(昭63)3月27日生まれ、静岡県出身。清水東高から06年に鹿島入り。07~09年のJ1の3連覇などに貢献。10年夏にドイツの強豪シャルケへ移籍。欧州CL4強入りも果たした。ウニオン・ベルリンを経て、18年に鹿島復帰。20年に現役引退。日本代表では国際Aマッチ74試合出場2得点。W杯は10年南アフリカ大会と14年ブラジル大会でメンバー入り。右サイドバックで活躍。20年から各世代別代表のロールモデルコーチを務め、昨年12月にはA代表に同行した。

◆なでしこジャパンその他のコーチ U-20日本女子代表の狩野倫久監督(48)がコーチに就任。西入俊浩GKコーチ(47)と大塚慶輔フィジカルコーチ(47)は前体制から引き続き務める。

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