<パリオリンピック(五輪):サッカー・米国1-0ブラジル>◇10日(日本時間10日)◇女子決勝◇パルク・デ・プランス競技場
【パリ=佐藤成】米国(アメリカ)が、ブラジルに決勝で1-0で競り勝ち、12年ロンドン大会以来、12ぶりとなる史上最多5度目の優勝を飾った。
決勝トーナメントで2度の延長戦を経験して勝ち上がった米国は、試合開始からブラジルの圧に押され気味でチャンスを何度もつくられた。シンプルで速い攻撃に手を焼いたが、無失点で前半を折り返す。
後半は一転して攻勢に出る。かつてNBAで活躍したデニス・ロッドマン氏の娘・FWロッドマン(22)と、FWマロリー・スワンソン(26)の両翼がスピードに乗った仕掛けで勢いをもたらす。後半12分、試合が動く。スワンソンが裏に抜け出し、冷静にGKとの1対1を制して先制に成功。終盤は相手の猛攻をしのぎ、史上最多を更新する5度目の金メダルを獲得した。大会6試合で2失点の堅守、そして勝負強さが光った。