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【阪神】岡田監督、苦虫かみつぶす 「ポップフライやん。足のあるもんがな」拙攻連続に


阪神対中日 12回表中日1死満塁、カリステを遊ゴロ併殺に仕留めベンチで口をふくらます岡田監督(左)(撮影・上山淳一)

阪神は延長12回の果てに1-1で中日と引き分け、岡田彰布監督(66)の史上20人目となる監督700勝はまたもお預けになった。

今季5度目の執念ドローで2位はキープしたが、指揮官は9回に「待てのサイン」で二塁打を放った前川は「罰金やん」と厳しく指摘するなどおかんむりだ。攻撃は5試合連続2点以下の低空飛行で、首位広島とのゲーム差は今季最大タイの3・5に拡大。今日こそスカッと大台勝利を飾りたい。

   ◇   ◇   ◇

すっきりしない攻撃が続いたまま、延長12回、3時間59分の激闘の果てにドローの結末を迎えた。あと1本が、という問いに岡田監督は「なあ」とだけ答えた。だが、顔をしかめたのは、意外な場面だった。

1-1の9回、1死一塁の場面。迎えた前川がカウント3-1から、右中間へ二塁打を放って二、三塁に好機を拡大した。だが、指揮官の表情は渋かった。「罰金やん。待て(のサイン)やん」。次打者は4回に先制の適時三塁打を放った佐藤輝だった。中日松山は先頭森下に死球を与えるなど制球が不安定。四球の可能性もあり、背番号8に一、二塁で回すイメージだった。ところが長打で一塁が空いた分、主砲は申告敬遠。サインの見落としで打った長打を認めることはできず、代打渡辺と小幡も凡退する最悪のシナリオで、サヨナラ機がついえた。

序盤からチグハグだった。2回2死一、二塁で小幡が右前打を放ち、二塁走者の大山が激走。だが本塁は悠々タッチアウトにされた。4回は死球で出塁した先頭森下が、涌井のカーブがそれた隙に果敢に二塁を狙うも走塁死。その後、佐藤輝の先制適時三塁打が生まれた。9回は1死一塁で、前川の痛烈な二塁打が出てサヨナラかと思わせたが、一塁走者の植田が三塁ストップ。2点目が遠かった。

前夜は0-1負けでも「内容的には最近ではまだ良かった」と話していた打線も、一夜明けは不発。「戻ってしもたなあ。フライアウトばっかりやろ。今日は」とため息で、「ポップフライやん。足のあるもんがな。足を生かせばええのにな」と拙攻の連続に苦虫をかみつぶした。

6月18日の日本ハム戦(甲子園)から、5戦連続で2得点以下。この日も好投の大竹を援護で期す、再び“2点打線”の低空飛行が続く。「チカナカ」コンビも元気がない。1番近本は6打数無安打、2番中野は延長10回に右中間へ二塁打を放つも、そこまで4打数無安打。指揮官は「(得点が)入るわけないやん」とばっさりだ。首位広島と3・5差に広がり、NPB史上20人目となる監督通算700勝は、またも次戦へ持ち越し。次こそがっちりかみ合った投打で、すっきり勝ち切りたい。【磯綾乃】

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