スペイン代表が、FWヤマル（16）を欧州選手権で夜遅くに起用していることで、未成年であることを理由に罰金を科せられる可能性がある、とドイツ紙ビルトが24日に報じた。
同紙によると、大会の開催国ドイツの法律では18歳未満のスポーツ選手は午後11時以降に働くことができないため、スペイン代表は最大で3万ユーロ（約495万円）の罰金を支払わなければならない可能性があるという（一般の18歳未満は午後8時以降、就労禁止）。
試合は基本的に午後11時前には終了しているが、試合後のメディア対応やシャワーを浴びる時間なども「仕事」に含まれるため、ヤマルのケースはドイツの青少年保護法に抵触することになる解釈だ。
ヤマルは既にクロアチアとイタリアとの1次リーグ2試合に先発出場。このうちイタリア戦は午後9時の開始だった。法令には違反しているものの、現時点でドイツのこの件に対応する機関は、まだ何の措置も取っていないという。
今回のケースは18歳未満の選手が所属する代表チームだけ対象となる。ヤマルの次に若いのは、ウォーレン・ザイール・エメリ（フランス）レオ・ザウアー（スロバキア）ガブリエル・シグア（ジョージア）セミフ・クルチソイ（トルコ）がいるが、全4人は18歳の誕生日を迎えている。そのため、この問題を抱えているのはスペイン代表だけとなっている。（高橋智行通信員）
