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谷繁元信氏&里崎智也氏 2人が印象に残った選手は…日本ハム水谷瞬/交流戦総括


日本ハム水谷瞬(24年6月13日撮影)

楽天が球団20年目で初の優勝を飾った「日本生命セ・パ交流戦」。全108試合が終わり、今季はパが53勝52敗3分けでセに僅差で勝ち越した。21日からはリーグ戦が再開。日刊スポーツ評論家の谷繁元信氏(53)、里崎智也氏(48)が交流戦を振り返るとともに、リーグ戦の展望を語った。【取材・構成=井上真、古川真弥】

    ◇    ◇    ◇  

まずは、交流戦で優勝した楽天について。

谷繁氏(以下谷) 投打のバランスが交流戦に入って、徐々に良くなっていった。浅村をスタメンから外し、チームに緊張感も走った。打線は1番小郷、2番村林、3番辰己、4番鈴木大。下位は8番太田、9番小深田と固定でき、つながり始めた。投手も早川はじめ、頑張った。

里崎氏も「楽天は頑張った」と評価するが、重要なポイントを指摘した。

里崎氏(以下里) 首位のソフトバンクとは、交流戦前から1ゲーム、縮めただけ。

谷繁氏も同じ考えだ。

谷 ほぼ成績が一緒だから、しょうがない。ソフトバンクは柳田が抜けても、笹川が入ったり、柳町が良かったり。広瀬も、まあまあの働きをしている。

ソフトバンクの強さはセ・リーグ相手でも変わらなかった。とはいえ、楽天は5位から4位に順位を上げ、3位とのゲーム差は7から2まで縮まった。

谷 射程圏でしょう。2ゲームなら、3連戦で逆転できる。ただ、そういう状況が変なプレッシャー、力みになる可能性もある。そこのバランスは難しい。

2位、3位のチームが交流戦で負け越したから起きた状況でもある。

里 日本ハムも、ロッテも頑張ったように思われるが、交流戦で借金をつくっている。特に日本ハムは戦い方にインパクトがあり、もっと勝っている印象だが、実は勝っていない。西武も交流戦までの借金を減らすことが絶対だったが、逆に増えてしまった。リーグ戦が再開しても、厳しい戦いを強いられるだろう。結局、ソフトバンクが抜けている構図は変わらず、2位から5位オリックスまでギュッと詰まった感じだ。

首位と最下位が広がったパ・リーグに対し、セ・リーグは。

里 交流戦前との順位に変動はあったが、全体のゲーム差は変わらずという結果。混戦は変わりなく、リーグ戦再開後も同じ展開になるのではないか。

混戦でも交流戦を勝ち越したチームが、じわりと上がってきている。

谷 広島はしぶとさを前面に出した戦いぶり。大瀬良がノーヒットノーランをやり、後ろもしっかりしている。7連勝締めのDeNAは度会が帰ってきて、打線が活発になってきた。

里 単独最下位から最下位タイに上がったヤクルトは、奥川の復帰が大きい。今後もケガなくローテーションを守れるようだと、先発に1枚加わることになり、大きな戦力だ。

逆に、交流戦で負け越したチームはどうか。

谷 巨人は行けそうとなってから連敗したり、厳しくなりそうと思ったら勝ち始めたり。打たなきゃいけない人が打てていないのが一番の原因。リーグ戦が再開すれば、いつも対戦しているピッチャー。変わる可能性はある。阪神は調子が悪いと言われながらも、才木が防波堤で勝率5割をキープ。その辺は、去年の日本一チーム。セ・リーグは西武に勝ち越すことで上昇した面もあるが、中日は唯一、負け越した。

里 阪神は苦しんだが、悪いなりに踏ん張ったという印象だ。巨人とともに負け越したが、それによって混戦は激しくなり、優勝争いが面白くなった。

やはり、前年王者には底力がある。最後に、交流戦で印象に残った選手は。

谷 (日本ハム)水谷。これだけ打てば、相手も考えてくる。これから壁がくるかもしれないが、そこでどう対応できるか。

里 水谷の躍進は目覚ましかった。若いチームで、こういう若手の急成長はチーム全体にいい影響を与える。リーグ戦再開後も期待が持てそうだ。

交流戦首位打者のバットとともに、再開するリーグ戦に注目したい。

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