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沼津夜間救急医療センターで不明金1.4億円 死亡の職員が横領か


 沼津夜間救急医療センター(静岡県沼津市日の出町)で約1億4000万円の使途不明金が発覚したと、センターを運営する沼津夜間救急医療対策協会が26日、記者会見を開き明らかにした。センターは今月中旬に死亡した60代の男性職員による横領の疑いがあるとして沼津署に相談している。

 職員は1977年のセンター開設時から勤務し、60歳の定年後も臨時職員として診療報酬に関する経理を1人で担当していた。職員の死後に届いた保険会社や労働基準監督署からの交通事故や労災患者の医療費支払い通知書を開封したところ、協会が把握していない協会理事長名義の銀行口座が振込先になっていた。

 協会が銀行に問い合わせたところ、詳しく記録が残っている2014年以降だけで、同様の入金が計約1億4000万円あり、ほぼ全額が出金されていた。この口座は08年に開設されており、金額は増える可能性がある。

 協会はセンターの運営を沼津市から受託しており、交通事故や労災の医療費の振込先は本来は沼津市となる。協会は、職員が勝手に口座を開設して保険会社などに振込先として指定した疑いがあるとみている。職員は労災や交通事故の患者について市に報告しておらず、協会も市も別口座への入金に気付かなかったという。

 協会の加藤公孝理事長は「責任を痛感している。心配や迷惑をかけ、心よりおわびする」と陳謝した。

 センターの23年度の患者数は1万2983人。協会は沼津、三島、裾野、函南、長泉、清水の6市町と沼津、三島市、田方の3医師会の9者で構成し、6市町が運営費を分担している。【石川宏】

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