阪神岡田彰布監督(66)が19日、甲子園で行われた全体練習で森下翔太外野手(23)に約40分におよぶ打撃指導を施した。
フリー打撃回りの最中に、森下を三塁ベンチ前に呼んだ。直立不動の森下に、何事かをこんこんと伝えた。途中からは互いにバットを手にして、本格的な打撃指導に移った。体の使い方、バットの出し方、スイングの軌道など、身ぶり手ぶりで細かに指導した。
打撃スタイルを根本から見直すよう、助言しているようにも映る光景だった。
打撃回りの最終組が近づいてきたことで、ようやく個別指導は終了。時間に制約がなければ、まだまだ続きそうな雰囲気だった。
その後、ティー打撃でも約10分間、監督はつきっきり。最終組で行ったフリー打撃では体を逆方向にひねりながら打つ「ツイスト打法」で軽打。それだけを33スイング続けた。
今季の森下は打率2割4分1厘、6本塁打、29打点。
岡田監督がグラウンド上で徹底した個別指導をするのは異例のことだった。