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【阪神】岡田監督「勝ったとかは、そんなん何もないわ」執念采配も5つの走塁ミスにおかんむり


阪神対日本ハム 11回裏阪神1死二、三塁、日本ハム矢沢の暴投でサヨナラ勝ちし喜ぶ阪神ナイン(撮影・前田充)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神2-1日本ハム>◇18日◇甲子園

岡田監督、怒りのサヨナラ締めだ。阪神が「日本生命セ・パ交流戦」の最終日本ハム戦を延長11回、相手暴投で制した。負ければ貯金0で4位、勝てば貯金2の2位と上下の大きかった一戦で、岡田彰布監督(66)が5回無失点の先発村上に代打を送るなど執念タクトが結実。だが甲子園に会心の六甲おろしが響き渡る中、指揮官は記録に残らない走塁ミスの連発におかんむり。21日に再開するDeNAとのリーグ戦に向け、チームを引き締め直した。

   ◇   ◇   ◇   

延長11回、相手のバッテリーミスによるサヨナラ勝ちで、甲子園に歓喜の六甲おろしが響き渡った。だが、テレビインタビューを始めた岡田監督に笑顔はなかった。交流戦最終戦をもぎ取り、貯金2で再開リーグ戦へ。負ければ貯金0で4位に落ちた一戦で首位広島に2・5ゲーム差に迫った。「よくしのいだと思いますよ、はっきり言うて。今のチーム状態からいくとね」。その口ぶりは次第に怒りを帯び、矛先は度重なる走塁ミスに向けられた。

「ひどいなあ、しかし、ええ。こんなにミスするやんな」。特にイライラを募らせたのは5回だった。0-0の無死一、三塁の好機で、セーフティースクイズを試みた梅野の打球は投手の正面。スタートを切っていた三塁走者の前川は戻れず、タッチアウトとなった。「セーフティースクイズっていうても、正面だったら別にスタートを切らなくていい」とばっさり斬った。

続く1死満塁では、代打原口が右翼ファウルゾーンへ大飛球。捕球した日本ハム万波は体勢を崩していたが、三塁走者の森下がタッチアップを自重した。「あの体勢で捕って投げれるか、ホームにストライク。なに考えてるんや、ホンマ。こないしてグラブ伸びたような捕り方で。そんなもん、肩が強かったら全部ストップやんか」。その後、2死満塁からようやく均衡を破る近本の中前適時打が出たが、今度は二塁走者の梅野が三塁でストップ。「あんなん、完璧ミスやん。ツーアウトで満塁でセンター前のゴロのヒットで何でよおかえってけえへんの」。苦言は止まらなかった。

何としても勝ちたい試合だった。5回裏の1死満塁の好機で無失点の村上に代打原口を投入するなど、前のめりな執念タクトを連発。少ないチャンスを生かそうと懸命だった分、自滅的な走塁にもどかしさが募った。

他のイニングでもミスが積み重なりおかんむり。「(全部で)5つやね。走塁ミスは。ランナー出たら1つでも前の塁とか、それが仕事なわけやから、そんなん当たり前のことやんか」とまくしたてた。「勝ったとかは、そんなん何もないわ」。1勝よりも脳裏に残ったのは、当たり前を徹底できない選手たちの姿。いま1度引き締め、リーグ戦が再開となる21日DeNA戦から、しっかりした岡田野球を見せる。【磯綾乃】

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