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【日本ハム】細野晴希「緊張」プロデビュー「真ん中狙う」進藤勇也とのすがすがしい“連係プレー”


阪神対日本ハム 4回裏阪神2死一塁、佐藤輝を左飛に仕留め、言葉を交わしながらベンチへ戻る細野(左)と進藤(撮影・前田充)

<日本生命セ・パ交流戦:阪神2-1日本ハム>◇18日◇甲子園

「日本生命セ・パ交流戦」で、日本ハムの22歳新人バッテリーがデビューした。阪神戦で、ドラフト1位細野晴希投手と同2位進藤勇也捕手が、球団では78年ぶり2度目となる、新人のデビュー戦先発バッテリーを結成。細野は4回1/3を2安打1失点で6奪三振。勝敗はつかなかったが4回2死まで完全投球を披露するなど、ルーキーコンビで、甲子園球場に詰めかけた虎党をざわつかせた。試合は延長11回、サヨナラ負けを喫した。交流戦は全日程を終了し、リーグ戦は21日に再開する。

   ◇   ◇   ◇

初陣バッテリーが堂々と昨季日本一の阪神打線に対峙(たいじ)した。細野は4回2死までは完全投球。5回に制球を乱して4回1/3で降板となったが、デビュー戦で2安打1失点は上出来だ。「忘れられないマウンドになりました。バッターの顔を見たらテレビの中の人でめちゃくちゃ緊張したので、顔を見ないようにして落ち着かせました。5回を除けば、良い投球ができたと思います」と手応えを口にした。

初回2死、渡辺への2球目には、プロ入り後で最速の155キロをマークした。「人が多いと思うのでちょっと緊張しますけど、そこは気にしすぎずやりたい」。登板前に自ら言い聞かせた通り、伸びのあるボールを投げ、1回を3者凡退。2回2死では大学時代に東都大学リーグで何度も対戦し「打たれてばっか。ヒットはめっちゃ打たれました」という森下を、内角への149キロストレートで、見逃し三振に切って取った。

大学時代から代表チームでコンビを組む進藤とのデビュー戦。大学3年時、日本代表の松山合宿で定めた2人の“決め事”があった。「とにかく大胆に真ん中を狙う」。多少、制球に課題がある細野だが、思い切って真ん中に投げさせればボールが減り、ストライクゾーンで適度に散って打たれにくくなる。そう考え、導き出した答えだった。

細野の脳をうまい具合にコントロールする“トリック”。4月20日、2軍のオイシックス戦(鎌ケ谷)で、進藤と組んで公式戦初登板した映像を見返した細野は「インコースが多かったですね。僕、真ん中に投げてるつもりだったんですけど」。1回1安打無失点1三振の好投につながった。聖地でも、慣れ親しんだ女房役のミットはほぼ、真ん中。新人2人がすがすがしい“連係プレー”で、4万人を超える聖地のファンをうならせた。【永野高輔】

◆新人のデビュー戦先発バッテリー デビュー戦同士の新人が先発バッテリーを組むのは、87年10月18日に阪急の高木晃次投手と中嶋聡捕手が南海戦で組んで以来、37年ぶり。日本ハムでは1リーグ時代の46年4月27日の巨人戦で一言多十(ひとこと・たじゅう)投手と熊耳武彦(くまがみ・たけひこ)捕手が組んで以来、78年ぶり2度目。この試合は球団創設1試合目で、一言は敗戦投手だった。

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