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大阪制覇は「通過点」目標は「日本一」大院大高・今坂幸暉主将「どこと当たっても勝つ」/大阪


大阪大会抽選会でくじを引いた、大院大・今坂主将

<高校野球大阪大会・組み合わせ抽選会>◇17日◇ホテルアウィーナ大阪

夏もなにわの台風の目となるか-。第106回全国高校野球選手権大阪大会(7月6日開幕)の抽選会が17日、大阪市内のホテルで開催された。春の府大会で大阪桐蔭、履正社の「大阪2強」を撃破し、初優勝した大院大高のプロ注目遊撃手の今坂幸暉(ともき)主将(3年)は、目標を「夏の甲子園出場」ではなく、「日本一」と掲げた。

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大院大高・今坂主将の表情は、自信に満ちあふれていた。白のシャツと紺色ズボンの制服姿で、さっそうと抽選会場入り。自らくじを引いた。春の大阪を制したシード校の初戦は7月14日、港-同志社香里の勝者に決定。だが、夏の目標は初の「甲子園出場」ではなかった。その先の頂点、「日本一」を見据えていた。

「自分たちの目標は、大阪桐蔭と履正社に勝つところでも、大阪1位になるところでもない。大阪大会は日本一になるための通過点だと思っているので。まずはその過程をしっかり戦っていきたい」

春の大阪大会では「大阪2強」を連破し、一躍注目の的となった。今坂は4回戦の履正社戦、昨夏大阪王者を相手に2安打2打点と躍動。準決勝の大阪桐蔭戦では9回に今坂のヒットを起点にひっくり返し、2-1で逆転サヨナラ勝ち。決勝の古豪・興国戦でも同点打含む2安打1打点の活躍で、甲子園で全国制覇経験のある3校を破り、同校初の春優勝を導いた。一方で近畿大会は須磨翔風(兵庫2位)戦で無安打に終わり、初戦敗退。だがそこから「チーム力を上げることを一番にやってきた。ビッグイニングを作ることを意識して、つくれるようになってきた」と打線のパワーアップに手応えを感じている。

抽選会の前にはチームメートから「もう1回、履正社を引いてこいよ」と背中を押されたという。「履正社、大阪桐蔭を倒したって言われますけど、どこと当たっても勝つ自信はあります」。今坂の他にも強肩でプロ注目の志水那優(ともひろ)捕手(3年)や、エース左腕の前川琉人投手(3年)らが主力としてチームを引っ張る。阪神OB江夏豊氏の母校が、強豪ひしめく大阪で、夏も旋風を巻き起こす。【古財稜明】

◆今坂幸暉(いまさか・ともき)2006年(平18)10月19日生まれ、山口県下関市出身。安岡小2年のときに野球を始め、安岡中では苅田(かんだ)ボーイズに所属。大院大高では1年夏に背番号19でベンチ入りし、1年秋からレギュラー。3年春の今春、主将として同校を初の春の大阪王者に導いた。目標選手はレッドソックス吉田正尚。178センチ、80キロ。50メートル5・9秒。遠投110メートル。右投げ左打ち。

◆今春の大院大高 甲子園優勝経験3校を撃破して大阪頂点に立った。4回戦で昨夏大阪王者の履正社()を9-8で破ると、準々決勝では今春センバツ8強、全国V9度を誇る大阪桐蔭に2-1で競り勝った。大阪の同一大会で履正社と大阪桐蔭の2校に勝ったのは09年夏のPL学園以来。快進撃は続き、30年ぶりに望んだ春の決勝の舞台では興国を退け、春初優勝を飾った。プロ注目遊撃手で主将の今坂が大会打率5割でチームを引っ張り、昨春就任した辻盛英一監督(48)がノーサイン野球で頂点へ導いた。近畿大会は須磨翔風(兵庫)に初戦で敗れた。

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