starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

【ソフトバンク】右手捻挫の近藤健介、ド根性の先制&決勝3ラン「まだ痛い」ハイタッチ左手のみ


ソフトバンク対阪神 1回裏ソフトバンク2死に、三塁、近藤は左中間に先制となる3点本塁打を放つ(撮影・梅根麻紀)

<日本生命セ・パ交流戦:ソフトバンク6-2阪神>◇15日◇みずほペイペイドーム

きょう決めるばい! ソフトバンクが「日本生命セ・パ交流戦」で阪神に連勝し、交流戦首位タイに浮上した。0-0の1回2死二、三塁で近藤健介外野手(30)が先制&決勝の9号3ラン。右手を捻挫しながらのド根性アーチで全12球団本塁打を達成した。5回無死では「ギータ2世」笹川吉康外野手(22)が特大のプロ初本塁打を放った。交流戦Vを争う楽天との最終決着は16日。小久保ホークスの“初タイトル”は快勝で決めてみせる。

   ◇   ◇   ◇

まだ痛いはずの右手を、バットにしっかり添えていた。手負いの近藤が阪神ビーズリーのツーシームを粉砕した。しかも大飛球の方向はホームランテラスとはいえ、逆方向の左中間だ。「試合に出ているのでそこ(右手)は大丈夫。出ているなら貢献しないと。迷惑がかかると意味ないので」。まさにド根性アーチ。不屈の男に導かれ、鷹が連夜の虎退治を決めた。

0-0の初回。小久保監督は無死一、二塁で3番栗原に犠打のサインを出した。是が非でも先制点が欲しかった。1死二、三塁で4番山川が凡退。嫌なムードを一振りで吹き飛ばした。「いいポイントで打てたと思います」。先制&決勝の9号3ランは11試合ぶりのアーチ。指揮官は「そんなに点が取れない中で栗原に送らせた。山川は倒れたんですけど、近藤がさすがの1発。あれで試合が有利に運べましたね」と采配を実らせた1発に最敬礼した。

12日の本拠地ヤクルト戦で右手を捻挫した。今でも患部に氷をあてながら帰路に就く。それでもスタメンを志願するのは主力としての自覚に他ならない。「痛いけど、やれるんで」。ダイヤモンド1周後のハイタッチは「まだ痛い動きがあるので」と左手のみで行った。ギリギリのコンディションで戦っている。

阪神戦はカード別で唯一本塁打がなかった。プロ13年目で初アーチ。全12球団本塁打を達成した。事実を知らされた近藤は「あ、そうなんですか? 全然知らなかったですけど、良かったですね」と目を丸くして笑った。「球界の安打製造機」が手負いの状態でスラッガーの勲章まで手にした。

5年ぶりで12球団断トツ9度目の交流戦優勝へ、16日に全てが決まる。昨年はソフトバンクを含む4球団が勝率1位で並び、得失点率差(TQB)でDeNAにVを譲った。新生小久保ホークスは“初タイトル”に向け、快勝で最終結果を待つのみだ。「(優勝は)目の前にある。リーグ再開に向けていい弾みにしたい」。近藤は氷を片手に気を引き締めた。【只松憲】

▼近藤が阪神戦で初本塁打を放ち、現12球団すべてから本塁打をマーク。全球団本塁打は今年の4月13日山川(ソフトバンク)以来45人目。

◆交流戦順位決定方式 勝率1位球団が優勝。勝率が並んだ場合は(1)勝利数(2)直接対戦成績(3)得失点率差(TQB)(4)自責点率差(5)チーム打率(6)23年交流戦順位で決める。

◆TQB トータル・クオリティー・バランスの略。1イニング平均得点から1イニング平均失点を引き、小数点第3位まで出す。計算式は(得点÷攻撃イニング)-(失点÷守備イニング)。昨年はDeNA、ソフトバンク、巨人、オリックスの4球団が最終11勝7敗で並び、DeNAが交流戦で初めてTQBによって優勝した。

    Loading...
    アクセスランキング
    game_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.