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帝京長岡のプロ注目右腕・茨木佑太「春は必ず連覇する」上手からのフォームに戻し球速アップ


大会に備え、ブルペンで投げ込む茨木

春季高校野球新潟大会が26日に長岡市悠久山球場などで開幕する。優勝校が北信越大会(6月1日開幕、富山)に出場。昨春の優勝校、帝京長岡は27日の初戦(2回戦)で高田と対戦する。プロ注目の本格派右腕・茨木佑太投手(3年)が進化を遂げて春のマウンドに立つ。昨秋の横手投げから、本来の形だった上手に戻し最速は143キロをマーク。春連覇を達成し、最後の夏に向けて弾みをつける。

  ◇  ◇  ◇

速球が捕手のミットに収まる度に、ブルペンの周囲には乾いた音が響く。茨木は感覚をつかむように1球ごとに握りとステップを確認する。「春の目標は連覇」。狙いから視線をそらさず、丁寧に投げ込んで準備をしてきた。

6日の山梨学院との練習試合、3-0で公式戦含めて初の完封勝ちを収めた。9回101球で4安打7奪三振。「直球は狙われても打たれなかった」と自己最速の143キロをマーク。昨秋まで130キロ台半ばだったが、ひと冬越えて5キロ以上アップ。芝草宇宙監督(54)は「球速だけみれば、プロに入れば150キロはすぐに出せるレベル」と能力の高さを絶賛する。

上手から振り下ろすフォームを、昨秋に横手に近い高さまで下げたが、2月から再び上に戻した。「爆発的な力が出せる」。187センチ、92キロの堂々の体格。体重は冬場の筋トレの成果で昨秋から約10キロ増えた。「上からたたきつける強さが出てきた。上に戻したのは予定通り」と芝草監督。成長過程の大器を阪神、楽天など複数球団のスカウトが視察に訪れている。

昨春、帝京長岡は初優勝した。ただ、茨木は決勝の加茂暁星戦(12-7)、6回7安打7失点と不満が残った。今春は「自分が投げた試合は全部勝つ」とチームのけん引役を自負する。空いた時間に投球内容のイメージトレーニングをするなど意識は高い。

阪神の2年目の右腕、兄秀俊(19)から1年の秋に背番号1を受け継ぎ、最高学年になった。今年のターゲットは兄が果たせなかった夏の甲子園出場。「必ず優勝して夏にいかす」。全力で勝ちにいく春が始まる。【斎藤慎一郎】

◆茨木佑太(いばらぎ・ゆうた)2006年(平18)5月9日生まれ、北海道出身。手稲中央小1年から手稲ヤングスターズで野球を始め、以来、ほぼ投手。手稲中では少年硬式野球の札幌東シニアに所属。3年の時に東日本選抜大会に出場した。帝京長岡では1年の夏からベンチ入りし、秋から背番号「1」。憧れのプロ野球選手はドジャース大谷翔平。187センチ、92キロ。右投げ右打ち。

〇…帝京長岡の打の成長株は福士樹吹(いぶき)一塁手(3年)だ。昨秋までベンチ入り経験はなく、今春初めて背番号入りのユニホームを着る。4月の練習試合は14日の樹徳(群馬)戦で4打数2安打など、「打率は5割を超える」(芝草監督)ほど当たりまくった。自身も「野手の間を抜くイメージ通りに打てている」と手ごたえ十分だった。

年が明けて新基準の低反発バットを使用するようになってから調子が上がった。「インハイが打てる。振り抜くように意識しているのがいいのかも」と実感がある。一塁は5人が定位置を争う激戦区。「チームの勝利に貢献する打撃がしたい」。この春、結果を残し、レギュラー争いの先頭に立つことを狙っている。

◆福士樹吹(ふくし・いぶき)2007年(平19)1月18日生まれ、埼玉県出身。宗岡第三小1年から野球を始める。宗岡第二中では川越シニアに所属。好きなプロ野球選手は阪神近本174センチ、73キロ。右投げ右打ち。

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