starthome-logo 無料ゲーム
starthome-logo

アルラヤン谷口彰悟がU23日本の対戦国カタールの内情語る「スタイルも人間性もサッカーに出ている」


17日、カタールSC戦に出場したアルラヤン谷口

U-23日本が出場しているパリ五輪アジア最終予選兼U-23アジア杯で、開催国カタールがA組を2勝1分けで首位通過。日本と準々決勝で対戦する。

22年にW杯を開催するなどハード面から強化を押し進めており、A代表のアジア杯(1~2月)2連覇に続く「兄弟V」を狙う。メンバー23人中20人がプレーする同国リーグで2季目を過ごす日本代表DF谷口彰悟(32=アルラヤン)を直撃し、カタールの内情を探った。【取材・構成=佐藤成】

  ◇  ◇  ◇

「どうですか? カタールは」

3-0で勝ったカタールSCとのリーグ戦の後、取材エリアでアルラヤン谷口は開口一番、逆質問してきた。普段はいない日本メディアに、そう尋ねたくなるのも納得の異文化交流だ。

取材日の観客数は1489人。アラビアンな応援歌こそ歌うものの、日本の応援席、いわゆる「ゴール裏」という概念はなく、バックスタンドに両チームのサポーターが並ぶ。入場ゲート付近では、印刷された謎のA4用紙が無料チケットとして配られており、その名も「フリーチケット」。何とも緩い空気感で観客が出入りしていた。「すごい国ですよね」と谷口は苦笑いしつつ「スタイルも、人間性も、サッカーに出ているなと。新しい経験となって力にはなっていると思うので、引き出しは増えているかな」と近況紹介した。

サッカー自体もまた異文化だった。リーグ2位と上位のアルラヤンですら、5バックの中央に構える谷口が幾度となくラインアップを要求しても、右のストッパーは1、2メートルほど遅れるという。カバーの意識も薄い。ただ、前線には速い選手や強い選手がおり「一発」に備えて気は抜けない。

個の能力が、より要求される環境。取材したカタールSC戦においては、谷口が全ての攻撃を防いでいると言っても過言ではないほどの存在感を示していた。

「毎回、あんな感じなんですよ。周りにも、ぶっちゃけあんまり期待はしてないですし(笑い)。『とりあえず自分で頑張らないと』というところは、日本の時とはちょっと違うかな」

日本と、今大会の準々決勝以降で対戦する可能性があるカタール。1次リーグ2連勝で早々と首位突破を決め、第3戦オーストラリア戦では先発8人を入れ替えながら勝ち点1をつかむなど、ターンオーバーにも成功した。「個」が育まれやすい環境に身を置く選手たちが8割以上を占めるチーム。地元の声援もあって厄介な難敵になりそうだ。

○…谷口の「愛されぶり」は中東でも健在だった。端正なマスクも相まって川崎F時代に絶大な人気を誇った男は、取材中、背後を通過するスタッフや仲間から「タニグチサ~ン」「ショーゴサ~ン」。出待ちファンの写真攻めにも、さわやかに応じていた。ドーハは「世界一退屈な街」とやゆされる首都。その中でオフもジムで体を動かすなど、ストイックに過ごしているという。「(日本を)出ないと分からないこともたくさんある。純粋にチャレンジして良かった」とその決断を前向きに捉えている。

    Loading...
    アクセスランキング
    starthome_osusumegame_banner
    Starthome

    StartHomeカテゴリー

    Copyright 2024
    ©KINGSOFT JAPAN INC. ALL RIGHTS RESERVED.