アルビレックス新潟のFW谷口海斗（28）が“マブダチ”の前で公式戦3戦連続ゴールを決める。27日ホームFC東京戦に向け、17日のルヴァン杯2回戦J2いわきFC戦から得点が続くストライカーは好調を維持する。昨季までチームメートだったMF高宇洋（26）とのJ1初対決ともなる今節に向け、「楽しみ。マッチアップする場面もあると思うので、上回っていきたい」と力を込める。
新潟同期入団の2人は21年から3シーズン共闘。プライベートも仲が良く、冬季は自家用車に冬用タイヤを装着していなかった高の送迎係を独身の谷口が務め、ハワイ挙式にはMF星雄次（31）MF藤原奏哉（28）と参列した。「（今月）20日がヤン（高）の誕生日だったので連絡したばかり」。チームが変わっても交友は続くが、試合は別。「ヤンのボール出しにうまく（守備）対応したいし、マークを外して負けずにゴールまで持っていく」と勝利を譲る気はない。
自身初のJ1挑戦だった昨季はケガに苦しみ公式戦5得点に終わったが、今季は公式戦全10試合出場で既に4得点をマーク。2月24日のサガン鳥栖との開幕戦で決めたゴールが2・3月度のJ1月間ベストゴールを受賞し、前節20日の京都サンガ戦でも技ありの反転シュートを奪うなどノリに乗っている。「得点が勝ちにつなげられていることは大きい。サッカーの本質を忘れず、ゴールにどんどん迫りたい」。本格的な覚醒へ－。J3から駆け上がってきたゴールハンターが「ズッ友」の前で躍動し、チームを今季リーグ戦初の連勝に導く。【小林忠】
