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「福岡復活」に喜びの声=瀬古さん「つぶしちゃいけない」―男子マラソン


 福岡の街を駆ける「師走の風物詩」が新たなスタートを切った。今月4日に行われた福岡国際マラソン2022。従来の大会は昨年、財政難を理由に75回の歴史に幕を下ろしたが、運営体制を一新した後継大会として「復活」。選手や関係者から喜びの声が上がった。  かつての福岡国際はマラソンの発展に貢献してきた。1967年には、無名だったデレク・クレイトン(オーストラリア)が2時間9分36秒の世界最高記録(当時)をマーク。人類初の「サブテン(2時間10分切り)」を果たした。昨年12月の大会後、マラソン関係者やファンから閉幕を惜しむ多くの声が上がり、日本陸連会長の尾県貢さんは「使命を感じた」。陸連や福岡陸協、さらに行政側を合わせ一丸となり、地元企業などのスポンサーを数多く獲得した。  過去には、地元にゆかりのある選手も多数出場してきた。昨年はケニア出身で福岡第一高OBのマイケル・ギザエ(スズキAC)が優勝。「(大会が)去年で最後と聞いたが、再び誕生してとても幸せ」と実感を込めた。  79年に宗茂、猛の双子兄弟との激闘を繰り広げた瀬古利彦さん(日本陸連副会長)も「(昨年閉幕して)がっくりしていたが、復活してうれしく思う」と感慨深げ。伝統ある大会を引き継ぐ意義を強調しながら、「福岡をつぶしちゃいけない」と熱っぽく語った。  福岡市の平和台陸上競技場を発着とする42.195キロの従来コースが継承され、沿道での応援など以前の風景も戻りつつある。尾県さんは「再びこのレースから多くのランナーが世界へと羽ばたき、マラソン文化を紡いでいくことを願う」と期待を抱いている。 (了) 【時事通信社】 〔写真説明〕福岡国際マラソン2022でスタートしたランナーたち=4日、福岡・平和台陸上競技場 〔写真説明〕福岡国際マラソン2022で沿道からの応援を受けながら走るランナーたち=4日、福岡市内
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